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「浦島なんでぇ〜。」に返す言葉

9月になり後期課程が始まり、私の仕事も始まった。
と、書き出してからあっという間に9月下旬になってしまった。

さて、仕事にブランクがある人が、仕事始めの挨拶で「仕事するの久しぶり(数ヶ月や数年ぶり)なんで、浦島(状態)なんでぇ、よろしくお願いします。」ということがある。看護業界ではよく耳にする言葉だ(*個人的見解)。
自分も久し振りに仕事をするときに、人間関係や医療行為に携わる緊張で自分の思う通りに動けない可能性を考え、そしてそんな自分を守る言い訳として、
「久しぶりの仕事なので、手際が悪かったり他のスタッフについて行けないかったりするけれど、許してください(見逃して〜、優しくして〜)。」
という意味を込め「久しぶり(の仕事)なので・・・」と枕詞のように使うことがある。

「浦島なんでぇ〜」という言葉は「久しぶりなので」と同義なので、まぁ言い訳に使う言葉なんだけど。
自分でも時々使うこれと同義の言葉を、先日とある職場で、
「私、時々しかここ(の職場)に来ないので〜、来るたびに浦島なんでぇ〜、よろしくお願いしますぅ。」と同僚(その日、一緒に働くスタッフ)に言われて、返事に困ってしまった。
その仕事が久しぶりだと言うことは分かった。が、しかし何をよろしくなのだろうか?
なんなら、その時私もその人(仮にAさんとする)と同じくらい久しぶりの仕事内容だった。
ちなみに、この『浦島なんでぇ〜』というのは、『久しぶりの業務(仕事)なので、前にやっていたこと(教えてもらったこと)を忘れてしまっている』状態のことを指す。

返事に困った挙句、「大丈夫ですよ。私も久しぶりなんで分からないこととか忘れちゃっていること(こっちの方が多い)がたくさんあると思うんで。」と当たり障りなく答えた。
でも、こういう時どう返事するのがいいのかなぁ?と喉に引っかかった魚の小骨のようにひっかかっている。

なんか、久しぶりにやる業務であっても「久しぶりなので」と前置きして、仕事ができない自分の言い訳にするような行為が潔くない気がして、めちゃくちゃカッコ悪い気がする。
私はええカッコしいだし、やっぱり人として粋な姿が素敵じゃん!て思うタイプなので、カッコ悪いことはしたくないのだが・・・。
でもそういうカッコ悪いところを見せたくない精神のせいで、逆に言い訳や逃げ道を探して求めてしまうんだろうな。
で、その「浦島なんでぇ〜」にどう答えるべきか。女性あるあるの傾向として『女性がする相談は、それに対する答えは求めていない』ことを前提に考えると、とりあえずの共感するのが妥当なのか?
だけど、久しぶりの業務だとして看護師としての責任とかモラルとかそう言うものを疎かにしてはダメだと思うから、業務上いい加減で良いというわけではないと思う。

私は「久しぶりの業務なので、忘れていることもあると思うので、色々教えてください。」と伝えることが多いけど、果たしてそれが正しいのかも分からない。
人によっては「その歳になって、言い訳すんな!」と感じる人もいるんだろうし。
それでも、何を(が)『よろしく』なのか分からないよりは具体的に『教えて下さい』と伝える方が、意図が明確に伝わるのかなぁと思っている。

結局「浦島なんでぇ〜」に返す言葉の答えも見つからなければ、「浦島なんでぇ〜」という言い訳の言葉を使わない方法も見つかっていないまま今に至っている。

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