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兄妹コンプレックスとホスピタリティー

ちょっと前のことなのだけど、思ったことを書いてみた。
私には尊敬し、大好きで愛する兄妹がいる。
二人は私から見れば憧れそのものなのだが、自分が二人の様にはなれない事がわかっている。
兄妹のようになれない理由もわかっているし、そもそも兄妹のようになる必要もないということは、親や友人に散々言われている。
「あなたはあなたなんだから、そのままでいいのよ。」と言われ続け、ウン十年。
『ありの〜ままの〜姿見せる〜のよ〜♫』とあの歌が流れてきうそうである。
実際何度、この歌が耳元&頭の中を流れたのだろう。
『人は自分次第でいかようにも変われる』とかそういう事をも言われたし、若い頃はそうなのかも知れないと思ったけど、今は人にはやっぱり適性があると思うのだ。
どんなに望んだとしても、自分は兄妹の様にはなれない。
それは変わりたい!と本気で思うかどうかという想いの強さと行動の問題だと、他人から言われたこともある。
思考を変えなければ、姿勢・行動を変えなければとか色々ダメ出しをされた事もある。
でも、結局のところ自分を変えようとすれば無理がきて、壊れてしまうという事に、ウン十年かけて気がついた。
そう、『無理は禁物』なんです。憧れても、なれないものやできないことはあるんだ。
自分のキャパシティをちゃんと測って、そうすれば余裕があるときにインプットをしていくようなバランスの取れた人間になれるのかもしれない。

はてさて先日、母の喜寿のお祝いを兄が企画した。私から見れば金持ちの兄が、お祝い企画を、ランチ→ヘリコプター遊覧(しかもトワイライト!)→2次会(おしゃれ居酒屋)と計画し、お店の予約も整えてくれたのでお会計は全て兄払いを期待していた

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ところが母のお誕生日のお祝いの数日前、「お祝いの会で、プレゼント何か考えてる?」と聞かれた。
ここで私の状況を書くことは恥ずかしいのだが、その時は(5月だったので)無職で、失業保険の給付で生活をしていた、正直、生活すら苦しい。
ほんと、計画性のないバカ女なので、そんな事情も含め、兄に「プレゼントは考えてないんだけど、今失業中で金銭的に厳しいから、初任給が出たらプレゼントを送ろうと考えている(実は先延ばしにしたいだけ)。」と伝えた。
すると「少し(お金)出せる?」と聞かれ、戸惑った。
ランチ→ヘリ周遊→ディナーのコースで、私はヘリに乗れない(乗客店員は3名だった)ので、飛行中に地上で待機しているのもなぁと思ったり、兄の考えるお店はランチもディナーも良いところを押さえてくるので、金銭的にも無理!と思った。

だから兄に「ランチは遠慮して、ヘリの遊覧から参加しよーかなー」と答えたら、
「なんで?金銭的なことが理由で?親はなおが参加することの方が嬉しいと思うよ」と言われてしまった。
こういうことがホスピタリティーというものなのか、と妙に感心した。
金銭的なこととは別に(大いに関係はあるんだけど)「何をすれば相手が喜のか?」という視点でお店選びやイベントを考え参加者を誘って、参加者は参加する。ただそれだけ。
結局2次会の費用を私が持つということで、母の喜寿と父の誕生日を祝うことができた。でも正直金額的にも苦しいのは事実。
ただ、そこじゃないんだよね、本当は。
40とっくに過ぎた息子と娘が両親のお祝いをするということ、それが一番大事だったんだ。きっと。

自分の都合や感情が最優先になって、被害妄想だったり、ネガティブになることが私の欠点。

ホスピタリティってこういうことかと思った瞬間でした。

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