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私がジャージを着たくない理由(わけ)

この前の日曜、ピラティスのレッスンに行こうとしたら、オット君に、
「ジャージ着ていけばいいのに」って言われました。

「ジャージ、なんかイヤなんだよね」
「なんで?」
「うーん、、なるべく着たくない。。」
「楽なのに。」

「先生の制服みたいじゃん。」

 そう言って、ハッと気づきました。
 ウイークデイも、休みの日も、ジャージを避けてきた理由が。

 かなり前の話になりますが、
 デニムのセットアップを買って、ツータックパンツのデニムのみをジャケットと合わせて着ていったことがありました。

スキニーやダメージジーンズではなく、ワンウオッシュの濃い色のデニムだったので、黒パンツと大差ないと思っていたのですが、管理職に声をかけられました。

「それ、ジーンズでしょ?ダメだから、着てこないでね」
「え?、、、、(なんで?)。」
(しばし沈黙)
「わかりました。。。」

職員室には、ジャージ上下を着ている教員がたくさんいました。
そういう管理職も、ジャージの上着、着てました。

ジャージは良くて、デニムはだめ?
その根拠は?

全く、謎すぎる。。。

ブラック校則みたいなもんですよね。

今はだいぶ変わったのかもしれませんが、まあ、そんなもんです。

自分のそもそもが、日本の教育実習ではなくて、カナダでの教育実習で出来上がったものなので、そもそもがズレているんだろうなという自覚はあります。

 カナダでの実習期間中、ティーチングスタッフの皆さんは、思い思いのファッションを楽しんでいました。
 その中で、常にスポーツウエアだった人はいなかったように思います。
 男性の先生方も、ユニークな柄のネクタイをしていたり、おしゃれの中に個性を出すというか、その先生のカラーが感じられて、とても素敵だったことを覚えています。
 その後、ニュージランドの学校(中・高校)にも行く機会がありましたが、先生方がそれぞれの個性を大切にされつつ、すてきな装いをされていました。

先生方をサポートする職員がたくさんいたり、休み時間がお茶の時間だったり、スタッフルームは仕事をする場所ではないので机が無かったりと、日本とは随分と違う環境で教育実習をさせてもらいました。

 それが理想だと思って、いつかそんな環境になれば、と思いつつ仕事をしてきましたが、やはりそれは無理な話でした。
 でも、その時に作られた物差しが、自分にとってのベースなのだなと改めて気づきました。

 「こうあるべき」という意識が息苦しくなる時、
 私はいつも、カナダで出会った人々の笑顔を思い出すのです。

 忙しい中、スタッフルームでお別れ会を開いて
 大泣きした私に、たくさんのプレゼントと、
 クリネックスの箱を渡してくれた
 あたたかで、すてきな先生方。

 おにぎりとドッジボールの授業の後、
 ダンスパーティーに招いてくれた
 中・高校生のみんな。

 かわいい似顔絵と折り紙と、ハグをくれた
 小学生のみんな。

このMVを見るたびに、留学時代の実習先で出会った人々を思い出すのです。

 いつかまた、彼らと笑顔で過ごした場所を訪れたい。
 私の原点は、そこにあるから。

 その時まで、もう少しがんばるね。






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