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日本語教師の資格取得まで②

日本語教師養成講座420時間のお話です。

週3日10:00〜13:10の授業に通うこと1年間。

幼稚園児を育てながら果たしてちゃんと授業に参加できるか心配ながらも始めたものの、

休んだ際の振替の制度を利用したりして全部の授業に出席することができました。

科目によってはどうしても授業に出られない場合、

最初に教材として全員買わされるDVDを観て

レポートを書くことで出席とされるDVD補講というのが可能でしたが、

わたしは何一つ聞き逃すまいと授業はすべて無遅刻無欠席で出席し、

DVDも自ら復習のために視聴したりしていました。

でもDVDは実際の対面のクラスと比べるとなんとも面白味のないこと・・・。

科目の最後の日はテストがあり、

わたしが入った当初は合格基準など特に設けられていなかったのですが、

半年経った頃から合格基準点が設けられ、満たないと再テストになる制度が始まりました。

授業は概ね楽しかったです。

なんと言ってもいろんな人がいて面白かったです。

大学生からシニア世代まで

年齢も様々で経歴も本当に色々。

海外で暮らしたことがある人や国際結婚した人、

他の語学が堪能な人、旅行好きな人も多くて

話をするのがとても楽しかったです。

特に「文法」や「語彙・意味」「中上級の表現」などの日本語学系の授業は、

グループで話し合うアクティビティも多く、

学びもたくさんあって毎回あっという間でした。

火木金は授業に出て急いで帰って、

毎日14:15に幼稚園のお迎えの後は

夕方まで公園で過ごすことが多く、

土日も息子とべったり過ごしていたので

授業も予定もない日の幼稚園時間や

夜息子が寝てから復習をしていました。

復習程度なら全然いけてたのですが、

教室活動(「初級クラスの教室活動」「中級クラスの教室活動」等)の授業が始まってからは大変でした。

グループにわかれて模擬授業をするのですが、

たった15分か20分の模擬授業のために

1週間悩んで悩んで教案を作っていました。

それまでちょこちょこやっていた英語の勉強なんかもすっかりやる時間がなくなってしまいました。

暇さえあれば日本語関係の本を読んでいた気がします。

もう本当に頭の中は日本語漬けの毎日。。

でも自分なりに精一杯努力はしていたのに、

心のどこかに「わたし、本当に日本語教師になれるのか?」という疑問をいつも抱いていました。

資格が取れたところで本当に向いているのか?

そんなに大勢の前で話すのが得意というわけでもない。

企業でのマンツーマンとかが良い気もするけど

日本語学校のように「直接法」で教えるのではなくて

そういった企業に派遣されてマンツーマンで教えるのは媒介語を使う「間接法」で教えることが多そうだから

確実に英語が堪能でないといけない気がする。

英語を勉強するのは好きだけれど、

そこまで堪能とは言えないし、

こんなに日本語漬けの頭になったら

今後も英語を勉強する余裕がなさそう・・・。

だから資格を取って日本語教師になったらまずは

「日本語学校」の非常勤講師として働く、

それ一択だと思っていました。

確かにやりたいことではある。やってみたい。

でもでもこんなに教案を考えるのに時間も労力も使う仕事、やっていける?

最初は養成講座に通っているうちに自信もつくだろうと思っていました。

でも一向に「できる気がする!」という気持ちにはならなかったのです。

1年間通い続けても。







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