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エッセ

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体験主義で実感したことを書いています。仕事や趣味、エッセ、SNSに関することも。 これで私の半分はお分かりになるかと思います。
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2021年7月の記事一覧

料理撮影秘話〜真夏の夜の夢

昔の秘話をおすそ分けいたします。 暑い夏の日。 ある企業広告用の撮影。 その場にいたのは15名ほど。 広告代理店、お料理の先生、助手さん2名、 カメラ、音声、スタイリスト、 デザイナー、クライアント数名、 私たち(スタジオ側)。 広告がらみは立ち位置が微妙な距離間。 顔色を伺いつつのスタート。 お料理チームは前日からの仕込み。 撮影チームはカメラマンはライフジャケット 音声が黒パンツに紺のポロシャツメガネ、 ADは携帯ジャラジャラの肉体労働です。 スタイリストとデザイナ

私ごとで恐縮ですが『巡査殿、その節は』シリーズのnoteを書いたせいです。 この姿に胸がキュンとしてなりません。 会場のある駅の警備で大忙し。 ああ、オリンピック! もうひとつのトキメキを ありがとう✨🤪

2021/07/10 皆さんに声でご挨拶

note半年たちました。皆様へ感謝の思いです♫

ひぐらしの音色と夕立

帰宅してカバンを置いたとき、 ふと、手が止まった。 ひぐらしが聞こえる。 …今年初 あの夏の 矛盾した断片が息吹いていく。 日焼けた畳の匂い 雨上がりの黒いアスファルト まぶしい照り返し ミョウガの香り。 昔の私は、普通に暮らすことを 許せない人間だった。 思えばバカみたいだけど。 囚人じゃあるまいし、 家賃をちゃんと払っている空間を、 心地よい場所にすることが なぜできないのか。自分でも理解に困った。 心の根っこに 平和を楽しむな、 みたいに言う奴が棲んでいた。

映画の料理 『クレイマー、クレイマー』のフレンチトースト

これは『活きた食のシーン』の映画紹介です。  私は某民放で撮影現場に15年ほどおりました。 そこは報道や番組内、企業広告などで、料理がらみの撮影を担当する部屋でした。 その時の上司(女性)は映画マニア。 マンションのリビングに並んだ壁いっぱいのDVDを眺め、ビール片手に自分は独りで死んでいくんだろうなあ、と苦笑いしてつぶやいたのを覚えています。 彼女はいっとき、系列新聞に1ページで 映画と料理の連載を担当していました。 彼女の趣味が満たされた仕事。そういう分野に紙面をさく

映画と料理「ティファニーで朝食を」オードリーとシンクロ撮影

『活きた食のシーン』の映画紹介の第2弾。 かつて民放で料理撮影現場にいた私が感じる 「料理が印象に残る映画」のご紹介。 今回はそれに伴う私のシンクロ体験を お伝えしたいというのが本音です。 ご紹介するのは 『ティファニーで朝食を』の冒頭 『クロワッサンの立ち食い』です。 この映画は、NYで高級娼婦として暮らす娘と、 同じアパートに越してきた売れない作家との間に 生まれる恋愛を描いています。 映画の中盤では、彼女の夫が迎えに現れ、 田舎に置き去りにした子供の話が出るな

巡査どの!その節は。。。3.侵入 ( ̄。 ̄ノ)

時に真面目さは 世を騒がすことがあります。 人間はそこそこ、いいかげんな方が いい場合もあるようです。 これはかつての独り暮らしで お世話になったおまわりさんへの 感謝と懺悔の話でございます。 (よろしければ前の記事もございます) 若い頃の私はクソ真面目で頭が固く、 人を頼るという発想がない。 迷惑かけるし、と。 例えば、引っ越し荷物も 家具屋で買った大型家具以外は、 ひとりで何往復もして運ぶ。 それを苦に思う頭がないのです。 当時、仕事の帰宅時間は夜9時頃。 ある夜

巡査どの!その節は。。1. 聴取 (-。-;

こんな私にも、 世間に独り暮らしを心配されるべき 年頃がありました。 これはその頃、お世話になった方々や、 おまわりさんへの 感謝と懺悔の話でございます。 私には、 人とスイッチの違うところが 若干あります。 なぜ、ズレているのか わかりませんが、例えば、 生い立ちの住環境が違う。 昭和の北海道、ど田舎でも都市でもない 中途半端な町。 庶民の家は、むき出しコンクリ、窓は二重。 屋根は雪が滑り落ちやすいトタン、鉄板。 家は日当たりが最重要項目で 窓は基本南向き、トイレ

巡査どの!その節は。。2. 通報 (O_O)

生きるに覚悟はつきものです。 でも、いくら覚悟したって 不便はあります。 これはかつての独り暮らしで お世話になったおまわりさんへの 感謝と懺悔の話でございます。 (よろしければ前の記事もございます) 私は大阪を離れ、関東に移りました。 ここでも私の 人とズレた日本家屋に対する憧れがあり、 4件見た中で、 最も年季の入った 和風アパートを選びました。 新しい会社の部長さんが ヨソ者の私のために、 一緒に部屋探しをしてくださる。 東京の人って、 なんでこんなに優しいん