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美味しい時間は思うより短い

病気を得ると、良くも悪くもそれまでとは人生観が変わってしまう。

一緒に過ごす家族はどうかと言えば、当人じゃないからそこまでの変化は無い(ように見える)。

すると、色々な場面ですれ違いが生じる。

私は、今、とほんのちょっと先くらいしかイメージ出来ない。

例えば、ここ数日イタリアの映像がテレビによく出てる時に、

ああ、またベネチア行くことあるかなぁ…無いかなぁ…

とポツリと言う家族に対して、私はかける言葉が見つからない。

この騒ぎが落ち着いたら、もし本当に行きたいなら行けば良い。行けるように算段して、お金貯めるなり仕事やりくりするなり具体的に計画を立てたら良い、

と思ってしまう。

この先何十年も健康に生きると思ってる

から、多々ある選択肢の一つとして色々なやりたい事が浮かんで来るらしい。

あれ食べてみたいな、あそこ行ってみたいな、

いつか。

子供の頃や、青年の頃と同じ感覚のまま、中高年なのだ。

私は、食べたい物が食べられる状態を維持する事もなかなか難しく、好物の寿司ですら体調が良い時じゃないと難しい。

ましてや、長時間のフライトは相当なストレスだ。

いつか、なんて、一生来ないから

自分から行かないと。

食べたい物が目の前にあり、その時それを食べられるお金を持っていて、食べられる身体があるなら、迷わず食べなさい。

食べて美味しく感じられる時間は思うより短い。その時にお金を持っていても、意味が無い。

逢ったことのない母方の祖父がよく言っていたそうで、何となく祖父の遺言みたいに私の中で生きている名言だ。

〜〜〜

基礎体温37.21 体重48.05(夕食後)昨日の検査前のステロイド点滴の影響で水分貯留かも?

疼痛少しあり。トラマール25mg×2

他、いつもの。


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