day36 基本的にポンコツであることを素直に認める。

毎月１回、オンラインで星読みの講座を受講している。今日はその日で、事務所で受講するべく家を出た。
ここ暫くの積雪と寒波の影響で、ちょっと細い道や峠道は、路面凍結や氷の轍ができていて、わたしの愛車（ABARTH500）では走りにくい。そんな訳で、旦那さんの愛車を借りて向かうことにした。

吉方取りで、コンビニで温かいお茶を買って飲み、その後、美しい景色に見惚れて車を停めてスマホで写真を撮る。

年賀状にでも使えそうな、見事な青空と岩手山だ。年賀状はもうやめたけれど。

YouTubeを聴き流しながら運転し、途中でメルカリの発送をする。寒いけれど天気は最高、陽射しの暖かさに心もご機嫌だ。

事務所、この数日は留守にしていたから部屋が寒いだろうなぁ、水道凍結していないか心配、なんてことを思いながら到着する。
駐車場に車を停めて、助手席から荷物を降ろそうとしたとき、わたしは気づいた。

鍵を、忘れた。

この展開は２度目。そして前回はひと月前。結構最近だ。またやってしまった。

事務所の鍵は、愛車の鍵とセットになっている。そしてもうひとつは、単体で存在する。

単体の鍵は、もしものときに忘れないようにと、コートのポケットに入れていた。
しかし今日に限って、別の上っ張りを羽織ってしまったのだ。

一瞬、事務所での受講を諦めようかとも思った。なにせ片道25分、しかも峠道だ。そこをまた往復するという現実問題。
しかも同時に、水道凍結してるかも問題もあったため、戻ることを決めた。

かつてのわたしなら、何やってんだろう、本当にダメ人間で最低最悪、時間の無駄、とひたすら自分責めをしたことだろう。

でも今は、これがわたしなんだなぁと受け止めて、またひとつネタを増やしてしまった、とほくそ笑む。
幸い、受講時間まで余裕がある。天気だっていい。

止めたばかりのエンジンを再始動させ、来た道を再び走る。
バカだなぁと思うけれど、そんなバカな自分が可愛くて愛おしく思える。

昔は某ドラマの『失敗しないんで！』よろしく、段取りを組んで根回しをして、うまく立ち回ることを美徳とし、誰かが失敗などしようものならディスりまくっていた。
でも今思えばきっと、言うほどうまく立ち回ってもいなかったのだろう。気付くことなく周りの人たちに支えられていたに違いない。

ポンコツでいて良い、と決めてしまえば、多少の失敗は気にならない。助けてくれる人や許してくれる人の存在に、自然と感謝が湧いてくる。

それでもまだまだ、うまく立ち回りたい自分がいる。ホロスコープで言うなら、アセンダント天秤座ゆえのカッコつけ気質があるような気がしている。

だからもう『うまく立ち回りたいポンコツ』として生きていくより他ない。カッコつけたくてもいいし、カッコ悪くてもいい。ベースがポンコツなのだから仕方ない。

ちなみに水道は、ちょっと凍結しかかっていた。危ない危ない。水を落として帰宅しようとすると、およそ１年振りでやり方を忘れてしまう。やっぱりポンコツ。

帰り道、18時で気温はマイナス８度。極寒。
今日は暖かくして寝ることにしよう。

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