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day11 終わらせていくこと。

今日は朝から大雨だった。
風も強くて、窓を叩きつける雨と共に、地震かと思うような揺れで目が覚めた。

事務所に着く頃には雨は弱まり、ミントティーを淹れて黙々と仕事を進めていく。

終わっていない仕事は、気掛かりとなり頭の中の容量を占めていく。そんな記事を朝に読んで、今日はトコトン終わらせていこうと我が身に誓ったのだ。

まずはクライアントさんのラベルシール。デザインの最終確認を終えて印刷会社にデータ入稿を。
次は、わたしが編集長を務めるリトルプレス『はぐみ』の制作に取り掛かる。ひとまず届いている原稿を流し込み、写真を当て込みカタチを作った。
そして帰宅後、昨日のおはなし会のアーカイブを、iMovieで編集してYou Tubeにアップ。

やり切った。
妙な達成感でアドレナリン出るわ。


終わらせる、と言えば。
『はぐみ』は今月の発行でラストを迎える。姿かたちを変えながら、かれこれ5年以上やっていた、わたしのライフワークだった。

ライフワークを終わらせるのは少し寂しく感じるのかもしれないけれど、今のわたしはとてもスッキリ爽やかで、卒業式を控えた中学生のような気分だ。

はぐみを通して知り合えた人たち。
こんな本をつくります!と宣言できる場があったこと。様々な人たちに応援され、支援され、道を開いていただき、まさかの地元書店と県庁売店での取り扱いまで繋がった。

参加したい、と声を上げ手を挙げてくれた人たち、わたしの誘いにふたつ返事で乗ってくれた人たち。
販売店として取り扱ってくれたお店、協賛していただいた人たち。

振り返れば、この数年でわたしは一体、はぐみを通して何人の人たちと出逢ったのだろうか。


ひとりでは決して辿り着けない場所に行き着いたと思う。編集長として、皆を牽引してきた気でいたけれど、本当は逆だ。
皆がわたしの手を引き、背中を押し、時に手つなぎ鬼のようにわたしの横に並んで、ここまで連れてきてくれたのだ。


いつだったか、とある人に言われた。

『続けることが大事よ』

そうは言ってもなぁ、と思いながら、形を変えて、やり方を変えて、ここまで続けることができた。

ココロの在り方を伝えること、紙媒体というカタチで発信すること、これらは大好きだからこそ続けられた。
そしてまた、違ったカタチで続けていきたいと願っている。


余裕がないと、わたしばかりが大変でしんどい、となってしまうことがある。
でも今日はやるべきことを終わらせたことで、過去の自分を振り返り称賛することができた。偉いぞ、自分。ここまで、よく頑張りました。

と、終わった気になっているが、実は『はぐみ』は今からが正念場。そんなときにイベントを挟み込み過ぎて、頭がパンパンだ。

明日も、目の前のことをひとつひとつ、終わらせていこう。
ちゃんと集中すると、仕事も捗るし心も前向きになるようだ。

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