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玉ちゃんは腎不全

いま、ウチで唯一の男の子
黒猫の玉ちゃんは
3年前に腎不全ステージ2の
診断を受けました。
当時10歳。

気付いたきっかけは
もともと7キロくらいだった玉ちゃんが
私の足元をうろうろしていて
見下ろした時に
「あれ?腰、やせた?」と思って
病院へ連れていき、
血液検査をしてもらって
発覚しました。
体重は1キロ減。
1キロは大きいです(*_*;

そう言われてみれば
ご飯は変わらずよく食べているけれど
多飲?多尿?
猫の腎臓病の症状を調べると
思い当たるフシが色々あって。

本当にしっかりと
1匹ずつ注意して見てやれなくて
それぞれの
体調管理がおろそかになってしまっていた
自分。反省・・。
うちはみんな年齢が近いから
みんな同じようにシニアになってるのに。

猫が腎臓を悪くするのは
いたって普通のこと、のように
世間では言っていますが
私は
「まさかうちの子に限って
病気になるわけがない」って
根拠もなく無意識に
思いこんでしまって
いるんですよね。

なので「どうして」って
ショックを受けてしまいました。
(そういうところもダメだと思う)

でも事実は、事実。
これ以上
絶対に悪くならないように
私のできることを頑張ってやっていこうと
思いました。

体の水分調節がうまくできなくなるから
医師に週1の皮下点滴を
勧められました。
投薬まではまだ必要ないとのこと。
とりあえず
療法食と点滴で対処することに。

毎週、病院へ通って点滴を
受けることは玉ちゃんも私も
ストレスになってしまうので
自宅で私がやります!と医師に伝えました。

そしてひたすら
「猫 皮下点滴」の動画を見て
勉強しまくり。
どこでするか、どんな方法でするか
必死に研究をしました。

渡されたのは3ヶ月分の
補液バッグ、チューブ、針。
週1でバッグの半分を点滴します。
普通の針は太く長く、恐ろしくて
うまく刺せる自信がなかったので
翼状針にしてもらいました。

わたしは一人暮らし。
点滴はひとりでやらなければなりません。

玉ちゃんはもともと温厚で
おとなしい性格ですが
万が一、大暴れしたら大変かも、と思い
猫用の保定バッグを買って
点滴をするお腹や背中の部分を
何か所かハサミでくり抜いて
針が刺せるようにしました。
玉ちゃんはこれで暴れることは
なかったので助かりました。

針を初めて皮下に刺すときは
手が震えてとても緊張して
絶対に失敗するわ・・と不安でしたが
玉ちゃんの体が少しでも楽になるために、と
気合を入れて
エイッ!と針を。

チューブのつなぎ方、空気の抜き方、
とにかくやり方を頭に叩き込んで
深呼吸をしながら落ち着いて
点滴ができたせいか
週に1回のこの3年
一度も忘れることなく
きちんと点滴をしてあげることが
できました。

療法食も嫌がらず食べてくれて
3ヶ月に1度の血液検査は
ずっと数値が悪くなることはなく
安定したまま過ごすことができました。

でも体の水分調節は
やっぱりうまくできないのか
かなり便秘ぎみになってしまって
とにかくウンチが硬く、出しにくいようで。

動物は排泄の時
一番、無防備になるので
誰にも見つからずこっそりと
排泄をしたいはず。
でもうちは多頭飼い。
誰かがトイレに入っていると
見に行く子もいます。

玉ちゃんも本能が働いたのか
トイレに長居するのが嫌になったのか
わからないのですが
おしっこはトイレでするのに
うんちはトイレでできなくなってしまいました。

家のどこでも
ところ構わず踏ん張ってしまう玉ちゃん(笑)
初めの頃は
トイレの工夫をさんざんしてみましたし
ご飯の工夫も色々してみましたが
どうしても出にくいのか
トイレで排泄はできません。

1年が過ぎたころには
もう諦めて
「出れば、よし!コロコロの
硬いうんちだし、掃除すればどうもないわ」と
開き直ってしまいました(笑)

出なくて苦しいより、いいですからね。

点滴を始めて3年。

私は
コナスの死をきっかけに
それはそれは
色々な事を考えるようになりました。
そして
5月、最後のバッグを
玉ちゃんに点滴して
もう、点滴はやめることにしました。
続きは、次のnoteで。