まずは臆せず始めよう!トレーシングレポート!

誰しも初めては、怖いし・・・
どう思われるだろう・・・ こんなの書いて大丈夫なんかな?
その大丈夫には色々な気持ちがあると思うんですけども・・・
送り先の医師が気を悪くしないかとか・・・ 医師に伝えたことで患者さんとその医師との関係が悪くなったりとか・・・ その医師が、勤務先である薬局の経営者へクレームつけたりしないかしら・・・とか・・・
ほんとに色んなことを想像すると思うんですよね。
実際にそういった経験は疑義照会でうんざりするくらいあったから、そう思っちゃうんですよね。いやぁ~ 色々ありますわな!
薬剤師としてまっとうなお仕事をしても、なんか後味悪かったり・・・
伝え方が難しかったり、間に誰かが入る事で医師に正しく伝わらなかったり・・・
だからこそ、トレーシングレポートってチャンスなのかなって思ってるんです。
文書での報告ですから、詳細を伝える事ができるわけです。なぜその考えに至ったのかを記載できる。
大事なのは、情報共有!
薬を中止したり変更する事が目的ではありません。
結果、そうなる事はあるでしょう。だけどそれが目的ではありません。
トレーシングレポートを活用する事で、ポリファーマシーに貢献できると考えてはいますが、それは結果としてだと思ってます。
医師が、目の前の患者さんの事を全て把握しているわけではありません。
患者さんは噓をつく!って事です。医師から嫌われたくないですし・・・
本当の事言いたくても言いにくかったり・・・
ましてや、出されてる薬が飲めてないなんて言えないですよね。
そんな時こそわれわれ薬剤師の出番なわけです。
なんだけど・・・・
対物から対人へ~って事で、改めてトレーシングレポートが注目されて、算定する事が目的化して、本来あるべき姿ではない方向に進んでいるような気がして・・・
確かに、まずは始める、やってみるは大事だと思います。
やってるって事を公にしないとやってないとみなされてしまうので、算定する事でやってることを明らかにしないといけない。それも重要だとは思います。算定というニンジンをぶらさげないと、やらないってのも事実なんでしょう・・・ ほんとは点数無くても薬剤師として当たり前の仕事だろうって思うんですけどね。
とはいえ、目に見えないお仕事だから、公にするには算定ってのもありかと・・・ 
いずれ情報提供が当たり前になったら、算定でききなくなって、そんな日が来ないとだめなんだろうなとも思うわけですが・・・
まぁ~ 色々難しい事は考えず、まずは書いてみようではありませんか!
その時に、個人的に大事にしてるのは~
患者さんの事をいかに大切に思ってるかって伝わる内容であるか否か・・・
このトレーシングレポートを提出したのは、目の前の患者さんの事を思ってなんですよ~ってのが伝われば良いのかなぁと。
ある薬が処方されてたとして、副作用かどうかは断定できないけれど、作用機序やその薬を開始していつから出現したかを鑑みて、副作用の可能性もあるかもしれないという、薬剤師としての意見を報告する事が重要なんだと思ってます。そういった事を知って頂いたうえで、判断するのは医師なので~
あと~ もう一つ大切なことが・・・
情報提供する時には、患者さんにどんなふうに医師に報告するかを伝えて理解して頂き、了承得ておく事も重要です。
例えば、アドヒアランス不良の際はとくに気を付けないと・・・
患者さんは飲めてない事を医師に知られたくないから、医師に正直に伝えられずにいるわけなので、飲めてなかった理由を探って(その際に患者さんを責めない姿勢である事)、患者さんが責められないような伝え方を考慮しないといけません。
なんだけど~ 
そもそも、医師が情報提供を受け入れて下さる感じかどうかもね・・・
色々と現実は難しいんですけどもね。
でもでも~ 一度情報提供して、その反応で色々わかるわけですよ!
中にはね、全く受け入れて下さらないケースもあるのが現実。
だけど、大半は、ちゃんと考えて下さってるという印象です。
実際、本当に助けて頂いて感謝してますし。
トレーシングレポートってすげぇ~って思ってます!
先月だったかな~ 月日が流れるのが早くていつの事だったかすぐ忘れる・・・
腎臓専門クリニック通院中のCKDG3bA3患者さんが、下肢静脈瘤のためストリッピング手術?をする事となり抗生剤(セフェム系)投与となったのだけど・・・
手術の当日から服用開始って事で前もって処方(下肢静脈治療専門としてるクリニックからの)だったから、実際の服用まで猶予がありまして~
なのでその場での疑義はさけて、あえて主治医である腎臓専門医師に確認してからにしようと考えまして・・・
個人的には腎排泄薬だし分3ではなく分2にすべきだとは思いつつ、おそらく単純に疑義だとそのままになるんだろうなって感じましたので、腎専門医師のお考えを確認したかったんですよね。
んで~ 腎専門医師への情報提供の結果、電話で直接連絡頂きまして(感激です!!!!!)、やはり分2にしてほしいとの返答でしたから、その経緯を抗生剤投与処方元に伝えて、結果分3→分2に減量となりまして~
患者さんにもその経緯をお伝えいたしました。
普段から、その腎専門クリニックの腎専門医師にはお世話になっておりまして~ いやぁ~ほんとに助けて頂いてます。
トレーシングレポートを活用する事で、患者さんとの信頼関係が深まる可能性があって、医師との信頼関係も構築できる可能性もあって。
確かに伝え方は難しいと思います。私もかれこれ、15年ほど書き続けてやっと伝えられるようになったかも・・・くらいなので( ;∀;)
だけど、目の前の患者さんのためにまずは始めてみませんか?
今回はこのへんで~
(^^♪
読んで下さってありがとうございまーす!





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