トレーシングレポートって何書いたらええの?

今回のテーマは~ 
ってか久しぶりの投稿です。個人的な事情で~なかなかアップできませんでした(笑)
今回は実症例の記載はありません。どういった時に書くのか?っていうヒントになったらなぁ~ってな感じで書きます。
なので~かる~い気持ちで読んで下されば嬉しいです。
そもそもトレーシングレポートって何書くん?って思ってる薬剤師さんもまだまだ多いようなので・・・だけど書きゃいいって事でもないですし~
って・・・
どこから目線やねん!って感じですが~
これでもトレーシングレポート歴15年以上なのでお許しください。
私が、トレーシングレポートを書き始めるきっかけになったのは、どんぐり工房の菅野先生なんです。著書を読ませて頂いて、薬剤師のかかわり方で患者さんの意識って変わるんだなぁとか・・・副作用を少しでも早くに気づけて、その情報を医師と共有するって大事だなぁとか・・・ 
少しでも副作用を未然に防ぐ事。起こってからでは遅いって思って。
そう思うにはやはり、そういった経験があったからなんです。
採血データをみるのも、同時期でした。それも菅野先生の著書の影響です。
ある時・・・ 患者さんがジゴキシン中毒で救急搬送されてしまって・・・
ショックでした。またある時は急性腎不全での救急搬送。
とまぁ色々あったわけです。15年以上前の事です。
なんでこんな事になったのか・・・未然に防げたのでは!
ジゴキシン中毒は血中濃度をチェックしてたはずだし~ただその頃は今よりもう少し高めの血中濃度目標に設定されてたんですけどね。今から思えば~
腎排泄遅延させる薬物が投与されていたはずって思うわけですけどねぇ~
今より、もっと薬剤師として未熟でしたから・・・気づきが足りなかった。
って・・・ またまた話が横道にそれますので~
本題へ!
とまぁ~ そんなこんなありまして、まずは書いてみよう!って思ったわけですが・・・ 最少はね!書く事が目標みたいになってたかもしれません。
その頃は、トレーシングレポートの存在自体知られてなかったですし・・・
それまでは口頭でお伝えしていた事(往診同行したりしていたので)を、文書にしてたかなぁ~
まぁ~ 内容は腎排泄薬剤を腎機能低下患者さんのケースで減量してもらいたいみたいな事が多かったように思います。
だけど~そもそも今の時点で、採血データをあんまりみてないケースだと、その内容に行き着くのはハードル高いですし・・・
ってなると~ よくあるのは残薬調整ですよね!
患者さんから投薬の際に「○○の薬が〇錠あまってるから、次回減らしてほしい」なぁんて事はあるあるだと思います。
そんな時どうしますか?
単純に日数調節だけで終わらせますか?日数調節だけの情報提供しちゃいますか?
日数調節だけのトレーシングレポートなんて薬剤師のお仕事としてダメでしょ!薬剤師ならではの視点が必要って思いませんか?
偉そうにごめんなさいね。一応、15年以上書いてるんで!(笑)
その時がチャンスです!
何故余っちゃったのか?まずは患者さんに聴きましょう~
分3の薬なら昼飲めないとかありますよね・・・
飲めてなくても、あんまり病状の変化ないなら減量と中止OKかもしれませんよね。
飲めてない理由に、飲んだら気分悪いし飲みたくないって思ってるのかもしれませんよね・・・ 
だとしたら副作用なのかもしれませんし、その薬が治療に必ず必要なら代替えを検討する事も必要かもしれませんよね。もしくは、患者さんがそもそも飲み方を勘違いされてるケースもありますよね。
余ってるだけでも色々な事が考えられるわけですよ。
ホントに日数調節だけでいいの?って事です。
そういった、薬剤師ならではの視点で、報告書を作成するわけです。
まずは、余ってしまった原因が何なのか、そして今後どうすべきかの提案を合わせて報告するわけです。
ちょっと、書ける気がしませんか?
あと~ 先日実際に門前クリニックに報告書出したケースなんですが・・・
「次回から一包化お願いします」って内容なんですけどね・・・
当日は、あえてサービスでの一包化にしたんですよね。
当日転院された循環器疾患の患者さんでおそらく慢性心不全と思われる患者さん。過去の採血データはなし。その時点でのCKDステージやBNP、カリウムやナトリウム、カルシウム値など全く不明。
利尿剤がっつり入ってるしRAS系入ってるし・・・
ってなると、心不全ってだけでも腎機能低下の可能性高いし、薬剤によりさらに糸球体濾過量が低下してるだろうなぁって考えるわけです。
そこにトアラセット配合錠4錠分4で処方されてたわけです。
トラマドールはCYP2D6でM1に代謝されるんだけど、活性がある!
代謝物M1は腎排泄されやすいように極性が高くなってるわけですよね・・・
腎機能低下患者さんでは減量検討すべきですよね。
なので、そういった事を踏まえて、トアラセットはあえて分包とはせずご家族に、食欲低下やふらつきや日中の眠気が気になる時は飲ませないでとお伝えした旨を合わせて報告したんです。
その報告は実は、その患者さんの件だけではなく、トラマドールは肝代謝であっても腎機能低下患者さんで注意必要であるって事を医師に認識してもらいたいっていう事と、薬剤師はそういった事も感えてると認識して頂きたいっていう狙いもあるんですよね。
NSAIDsもそうですよね。ホントに一緒に一包化していいのでしょうか?
マグミットもケースバイケースではありますが、CKDステージが進行している患者さんだと、とくにG4以降についてはマグミット投与量を注意しないと高マグネシウムのリスクが高くなるわけです。
なんか~
テキトーに書いちゃいましたけど・・・
参考になったかしらん・・・
久しぶりの投稿読んで下さってありがとうございます~

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