夏はAKIリスクがましまし!

暑い日が続きますが・・・
体調管理大丈夫でしょうか?
水分摂取が必要だと頭ではわかっていても・・・
何をどんだけ飲んだらよいのか難しいですよね・・・
とくにCKD患者さんともなればホントに悩ましいのです(-_-;)
RAS系投与されてるケース多いですし、K値やNa値、Ca値やMg値が気になりますよね・・・
そうなんですよね~ 
ふだんからその患者さんの電解質の数値がどの程度なのか、糸球体濾過量がどの程度なのか、日内血圧変動や排尿量、尿蛋白/Crなどを把握しておく事が重要だと考えてます。
今回はCKDG3bA3患者さんの症例をご紹介したいと思います。
ただ、個人差があり全ての患者さんに当てはまるわけではなく、一つの症例としてとらえて頂ければ幸いです。
約1年前なんですが・・・
お仕事で発汗が伴う上に、下痢(水様便)となり、いつもなら午前中に排尿が2~3回ありのところなし・・・ 身体の倦怠感もありご本人より私宛に電話にて連絡あり。これはまずいと思いすぐに通院されてる腎内受診を促したところ、やはりAKI(おそらく腎前性)と診断され、自宅療養となった。
クレアチニンは基準値の2倍以上だった。BW増もあり。
家庭収縮期血圧も110mmHg未満のため、ARB減量、水分摂取励行指示在りとなった。自宅療養中は家庭血圧朝と夜チェック、排尿回数や水分摂取量などのチェックをする事にして、その経過を担当医師に情報提供する事にした。
自宅療養中ARB投与減量となっても、血圧が低い時があり、収縮期血圧が110未満だと糸球体内圧が低下して糸球体濾過量が低下する可能性高いと考え、尿蛋白+ではあるが、ARBをスキップして頂いた。また再び腎前性AKIをおこさせないために。水分も循環血漿量を維持するために経口補水液500ccを少しずつ摂って頂く様指示して、その旨も合わせて報告。
その結果、電解質も糸球体濾過量も改善した。血圧もそれまで通りに戻っていた。
その後~
担当医師と相談の上、目標血圧を確認し、収縮期血圧が130mmHg未満なら現在服用中のCaブロッカーをスキップする事になっている。
この先も、いつ何時AKIが起こるかわからない・・・と考え、毎日LINEで朝夕の血圧と経口補水液の飲水量を確認してる。
冬場は普段通りの食事ができていれば、水分摂取は水やお茶などで問題ないのだが、発汗が極端に増えるこの時期は経口補水液を500~1000cc/日摂らないと、仕事終わりの血圧が低下してしまいAKIリスクが上昇する。休日で自宅にずっといらっしゃる日は経口補水液を摂らなくても良い日もあるが・・・
今年の夏は、今のところ血圧も維持できており糸球体濾過量も維持、尿蛋白/Crもなんとか維持できている。
って事で~
CKD患者さんでも糸球体内圧が低下して腎前性AKIリスクがある場合は、循環血漿量を維持する事を優先するために経口補水液を使用しないといけないケースもあるって事なんです。
少しは参考になったでしょうか~
今回はこのへんで~







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