フジバカマの恐怖

昨年「フジバカマ」の苗を購入しました。例によってふらりとホームセンターの園芸コーナーに立ち寄った際たまたま目に留まり、和風?というか生まれ育った田舎を思い出させるような花姿に一目ぼれしたのでした。

しかし、冷静になってその場で調べてみると、その楚々とした花姿とは裏腹に非常に繁殖力旺盛であるということがわかりました。
我が家の狭い庭のことを思い一瞬ためらったのですが、「プラ鉢にでも入れてから地植えすれば大丈夫やろ」と思いなおし、プラ鉢に鉢底ネットを何重にも敷き込んでフェンス沿いに植えてみました。

予想通り、秋には風にそよぐ儚げな風情で目を楽しませてくれたまでは良かったのですが、やがて冬になり庭が冬枯れのさみしい風景になるなか、フジバカマの一角だけはなんとなく青々しているのが見えていました。が、日々の慌ただしさに取り紛れていつしかそんなことも忘れていました。

2月後半、日差しの暖かい日にたまたま庭に出てボンヤリしていたところ、フジバカマの異変に気が付きました。白花と紫花の2鉢を隣り合わせで植栽したのですが、あきらかにそれ以外の部分からも葉が出ているではありませんか…!

「これは大変なことになりそうだ」と直感的に思いました。フジバカマ購入直前に読んだ、ある方のブログを思い出しました。たしか、近隣の方にもらったフジバカマをなんの気無しに庭先へ植えたところ大繁茂してしまい、広がった地下茎を撤去するのに一苦労した話だったと思います。

すぐに剣先スコップを取り出して鉢ごと掘り上げてみた結果↓↓

鉢からあふれ出る根っこ


わずかな土でもモリモリ育ちます

根っこは鉢底ネットを楽々と突き破って暴れ、鉢のフチからも溢れ出ているではありませんか。これが直植えだったら…と思うと背筋がヒヤリとしました。
いや、鉢ごと植栽していたからまだセーフでしょうか。急いで広がりかけていた地下茎を文字通り根こそぎ撤去したのでした。

そんな初春の事件以降、フジバカマはなんとなく厄介者として砂利敷ゾーンに長らく放置されることとなりました。しかし、せっかく気に入って買ったのにこのまま捨てるのは情においても忍びない。そもそも花姿自体はとても美しくて好きだったので手放すのも惜しいよなぁという感じだったのです。

そこで思い直して、今後は鉢植えとして楽しむことに決めました。放置していたお詫びの印といってはなんですが、適当なプラ鉢ではなくせめてキチンとした鉢にしようと奮発しました。
園芸初心者の私はまったく知らなかったのですが、キチンとしたそれなりに飾れる鉢を購入しようとすると意外とお高い!ということも大変勉強になりました。

こうして自分の納得いく器に植え替えてみると、ゲンキンなもので心なしか「よし、しっかり面倒見るからね!」という気にもなります。

というわけで、先月無事に引っ越しが完了しました。繁殖力旺盛で水切れすると立ちどころにシュンとなる手のかかる植物ですが、毎秋の開花を楽しみに育ててみたいと思います。アサギマダラさん、待ってますよ!

新しい鉢に引っ越し

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