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KIACコミュニティプログラム_タケノ時空間散歩『この家で』2022年リサーチ日記 5

7月19日

KIAC閉館日。インタビュー音源の文字起こしなどをする。

7月20日

木地師の加悦忠雄さんの工房で木地挽き体験をさせていただきに、竹野南地区の三原へ。夏は草刈りなどで忙しいので、木地の仕事は主に冬季間に行うそうです。本日の木地は柔らかい桐板。回転する旋盤に固定した木地に鉋(かんな)を当てる力加減が難しい。忠雄さんのお手本動作は腰の入れ方が違います。手を動かすというより腰で角度をとっている感じです。何事も体幹が肝心。仕上げ段階はかなり師匠に手を入れてもらった小盆を思いがけずもいただいてしまいました。手で撫でて可愛がりつつ育てていくと味が出て良しとのこと。

いただいた桐のお盆

午後からは谷川いづみさんの訪問販売に同行させてもらう。現在は中竹野コミュニティーからの委託で、コミュニティーセンターでも毎週販売をしている野菜などを車に積み込み、「声がけ」の目的もあって、日中独居となる高齢者宅を巡回しています。同行したのはセンター界隈の轟(とどろき)地区と、恵日(えび)地区。とっても自然な竹野言葉で話す谷川さんはすっかり地域に馴染んでいて、「いたんだらアカンんで、無理して買わんでいいでな。」というやさしい心遣いもあり、人々も訪問を楽しみにしている様子。現在 恵日に住んでいるのは2件。美しい小川のせせらぎと山里風景の中、「ひさしぶりに違う顔見たわー。」と言われるような厳しい現状に胸が詰まって言葉を失う思いがしました。

恵日の風景

戻ってきた中竹野コミュニティーセンターは「ふれあい喫茶」の日で、手作りスイーツのコーヒーセットで和ませていただきました。
KIACに戻り、今回のリサーチの振り返りと次回リサーチについてのミーティング。

7月21日

KIACチェックアウトの日。滞在中はほぼ毎朝通う「鸛の湯」で、今や温泉友達となった城崎界隈のあれこれのうわさ話も教えてくれる常連のご婦人においとまの挨拶。KIAC近所の無人野菜販売の店主で城崎の東山公園の保全にも尽力されている木戸さんにもご挨拶できました。

7月のリサーチはこれで終了。次回は11月です。
続きはこちらから:
KIACコミュニティプログラム_タケノ時空間散歩『この家で』2022年リサーチ日記 6


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