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KIACコミュニティプログラム_タケノ時空間散歩『この家で』2022年リサーチ日記 2

2022年7月14日

これまで竹野で宿泊したことがなく、夜の浜や路地を体験してみたい気持ちもあり、KIAC入りの前に浜地区で3泊することにしました。前回のパフォーマンス会場としてお世話になった「本と寝床ひととまる」さんにチェックイン。漁港の昼市をねらっていたのに、すでに完売で残念。買い出しに歩くと見知りの方々と遭遇。ロジナリエ(流木と和紙でつくった灯りを町内に灯す2010年から続いているイベント)のために軽トラで各所に配布中だそう。

小さいカニたち(通称マッカさん)が出没する夕暮れに路地を歩くと、家々に灯った明かりや夕食のおかずの匂いのせいか、昼間よりもそれぞれの生活が感じられます。開け放たれた網戸の玄関から、前回お世話になった方がテレビを見てくつろいでいる様子なども見かけたり..。夜の浜辺は波の音が大きく感じるような気がします。

7月15日

ひととまるさんにて、KIAC與田さんも合流して、初めて竹野を訪れた時にご案内いただいてからずっとお世話になっている町歩きの会「ブラタケノ」運営委員会の青山さんと田村さんに、持参の地図を見ながらお話を聞きました。

トンネルや整備された道路が開通していなかった子供の頃には「恵日・金原、段、床瀬(えび・きんばら、だん、とこせ)」は死ぬまでに見ておきなさいと言われていたとのこと。今でこそ車で行けるが当時は歩きでしか行けないところであり、何を見にというのではなく、いわゆる秘境に行っておけということだったらしい。このお話で、金原には恵日という地区もあることを知りました。

また、私が気になった「万年青」からのエピソードと投稿者のお名前を話すと、「あぁ、その方は小学校の時の先生でした。」とか、「それは誰それのお父さんです。」とか、次々と生きた情報を聞くことができ、「万年青」の中のお話を手掛かりに地域や人を訪ねるというリサーチの軸ができあがって行きました。

この日のランチは與田さんと「おっとっと」さんで季節の「白イカづくし」!(上写真)午後は豊岡市図書館竹野分館で、お世話になっている福見司書さんにご挨拶し、リストアップしていた「万年青」資料の補充。

青山さんからお話を聞いて醤油の花房の先々代であったことが明らかになった花房喜代次さんによる、出来事や行事の細部まで几帳面に書き記してある「万年青」投稿文のコピーを、花房商店に立ち寄ってお孫さんにあたる現社長にお渡ししました。投稿をしていたことを知らなかったそうで、時を超えてのギフトとなりました。

西町をのぞむ川港の夕暮れ

誕生の湯「竹野温泉」でこの日は締めくくり。
明日は川向こうの西町に泊まります。

続きは下の2022年リサーチ日記3へ。

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