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昔の教え子にあって思ったこと。政治の役割って、こういう子たちに光を当てることだろう。

※本人の許可をもらって掲載しています。
政治の仕事とは、と痛切に感じたので、
備忘録として・・・


大学を卒業してすぐに働いていた
フリースクールで出会ったゆうたという
1人の男の子がいます。

当時、14歳でした。
色んな複雑な事情がたくさんあって、
東京から長野県の山奥に来ていたゆうた。

お母さんからもらった
ピカチュウのぬいぐるみを
いつもいつも大切そうに持っていました。
ゆうたが来てすぐに、学園の方針で
一旦寮もフリースクールも閉めることになり、、、

親元に帰れない子たちを、
親に頼み込んで数週間、
実家で面倒を見ていたことがありました。
ゆうたは、その時のひとりです。

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ゆうたとの思い出は、
書ききれないのですが。。。

10代を少し共に過ごし、
その後、色んなところを転々としながら
悔しいとか、惨めとか、悲しいとか、
その中でも幸せとは?とか、
色んなことを人一倍感じながら
大人になりました。
あの頃の子達で、唯一、返信をくれて。
私も気にするけど、
私のことも気にしてくれる子です。
ここ数年、またちょくちょく連絡を
とるようになって、東京に行って時間があると
一緒にご飯を食べて、話を聞いて。。。

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私では、わかってやれない話も
たくさんある中、今回は、
昨年The Life Schoolという
研修でお話を聞いて、めっちゃ
感銘を受けたえりかさんにお願いして
一緒に話を聞いてもらいました。

えりかさんの人生もまた深く・・・
えりかさんでなければ
受け止められないこともたくさんある
と、心底感じました。
ゆうたがえりかさんに出逢えてよかった。
虐待や、貧困、障がい。。。
生まれたきた環境の影響は大きいのに、
学校では全員、同じスタートラインに立たされたりする。 
社会に適合するように、
型にはまるように、その子を変えようとする。

「そのままじゃだめだ。」

「社会に出れないぞ。」

「ちゃんとした大人にならないぞ。」

っておどされながら。

ゆうたは、今、必死に生活を立て直している。
長く、親を頼れなかった中で。
頼れていたおじいちゃんが亡くなった中で。
必死で、ひとりで頑張っている。

長く関わっている私にも、
全部はずっと話せなかった。
それは、ゆうたの優しさで、
私には受け止めきれないだろうとか、
嫌われたらどうしようとか、
心配かけちゃうかも、とか、
そんなふうに考えられる子だからだろう。

えりかさんが一緒に話を聞いてくれて
私も本当に、救われました。

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ゆうたは、(うちのさくなりも)いわゆる、
世間一般の優等生ではないかもしれない。
でも、その何が悪いんだろう。
社会にあうように子どもを変えることが教育なら、
その子が変わらなくても幸せに生きているような
社会を作るのが、政治だろう?

それは、私の、私たちの仕事なんだと思う。

頑張ろうと思った。

ゆうたの話を聞くと、いつも思う。

最近時々耳にする
「半径3mを幸せにすることから始めよう」
ということば。

それは、いいことだと思う。
でも、半径3mから先のことを見ないように、
ないもののように扱わないでもらいたい。
応援してくれなくてもいいし、
わかってくれなくてもいいから、
知っていて欲しい。
そして、せめて、
彼らをバカにしないでもらいたい。
無意識に、差別しないでほしい。
自分と違う世界の人間だと思わないでほしい。
と・・・切に願う。

たまたま、幸せな家庭に生まれただけだ。
何も、変わらない。
ならば、できることをしてあげたいし、
持っているものを分かち合いたい。

ゆうたは、最近は、
サポートドラマーとしても活動しています。
私のリクエストに応えて、
数曲、即興で叩いてくれたドラムの演奏から
Green dayのMinorityを共有します!
本当に上手だった^^

ドラマーをお探しの方は、私、
間に入りますのでご連絡ください!

一体私は誰のために仕事をするのか?
私はどういう人でありたいか?
そういうことに、向き合わせてくれる
教え子というよりは、大切な友人である。

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Minority

I wanna be the minority

俺は少数派でありたい

I don't need your authority

権力になんて屈しない

Down with the moral majority

多数派のモラルなんてぶっつぶせ

'Cause I wanna be the minority

俺は少数派でいたいから

I pledge allegiance

俺は忠誠を誓う

To the underworld

下層社会と

One nation under dog

負け犬の国に

There of which I stand alone

そこに俺は一人立つ

A face in the crowd

群衆に埋もれようとも

Unsung, against the mold

賞賛も欲さず、型にもハマらない

Without a doubt, singled out

なんの疑いもなく、俺は出る杭になってやる

The only way I know

それが俺の知ってる唯一のやり方なのさ

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野々山直美
中学生で、父の人生をかけた選挙を経験。軽く人間不信になる。
高校を卒業し、もう帰ってこないと決め、京都の大学に進学。
高校3年の9月までバスケをし、塾にも予備校にも通わなかったが受験勉強3ヶ月で志望校になぜか合格。発達を福祉を専攻。
卒業後23歳で生死をさまよう交通事故にあい、顔面8箇所折り、右鼻をなくし歯を2本折る。2年近い療養を経て、大手広告会社に契約社員として就職。営業職となる。
与えられた目標は常に達成し月間、四半期、通期など何かしらMVPを毎年受賞。5年ほど勤めた後、息子の発達障害を機に退職。医療系の資格をとり、医療業界へ。田舎の病院で、たくさんのお年寄りを看取る。
現在、HappyFirst (https://happyfirst.co.jp/)の運営をしながら、バスケのコーチ、発達障害のお子さんの相談などにのる。
2022年8月泰阜村村会議員補欠選挙に出馬。
無投票で当選し70年ぶりの女性議員となる。
2023年4月統一地方選にて再選。現在2期目。

「人生とは命が尽きるのを耐えて待つもの」だと思ってやり過ごすように生きてきたが、Happy Firstを通し、幸せになることを願いながら生きていこうと思うようになってきた。そんな経験から、仲間がいてくれることのありがたさ、助け合い、分かち合えるコミュニティについて日々考えるようになる。泰阜村を世界一Happy Firstな村にしたいと思っている。

趣味:バスケ、歌うこと、絵を描くこと、非言語的なこと全般と、焚き火や、園芸、土いじりや、植物観察。最近はつる植物の収集にはまっている。(水分の多いつるが好き)

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