見出し画像

働き方改革は上司から命令されてやるもんじゃない?!

働き方改革っていうけど、わが社は経営が悪化しているし、社員研修などもストップ、長時間労働は当たり前、離職率も高い・・・会社の課題は多いし「働き方」といっても守備範囲も広い。こんな状態で、何から手をつけてよいのかわからない。・・・こうした悩みをもつ経営者は多いのではないでしょうか?

まず最初に私たちがみなさんにお伝えしたいのは働き方改革は、ワクワクして働く社員を増やすことが目的であるということです。

このことをお伝えすると、8割の人が「えっ、働き方改革って時短やルール整備じゃないの?」と驚かれます。

社員の会社への満足度が高ければ会社の生産性に直結します。ワクワクして働く社員が増えれば、残業を減らそうと呼びかけなくても、おのずと生産性が上がり、会社の業績もアップしていきます。その反対に、会社への不満や期待度が下がれば経営は悪化していきます。

では、「社員がワクワクして自主的に働き、生産性もあがる」ようになるためにはどうしたらよいのでしょうか?

まず、社員がワクワク主体的に働きたくなる「主体性(生産性)」と「残業削減などのルール整備」をいったん切り離して考えることが大切です。

①個人の主体性(生産性)を伸ばす
②残業時間削減などの社内制度やルール整備

この2つをいったん切り離します。そして、取り組む順番も大切になります。

まずは①個人の主体性を伸ばすことに取り組む必要があります。②の残業時間については、比較的取り組みやすいものですが社内制度や方針・ルールはあくまでもサブ的なものです。①個人の主体性あっての②社内ルール整備という位置づけで優先順位を考えましょう。

画像2

次に、経営層が着手しなければならないのは現状を知ることです。そのために社員の意識調査をお勧めしています。

社員の意識調査結果をしっかりと分析し、現状を把握します。例えばこのような傾向が見受けられるでしょう。

・会社への満足度が低い
・自分の仕事に対する誇りがあまり見られない
・月曜日の朝は気分が滅入る社員が多い
・心から信頼して相談できる上司や仲間がいない
・生活のために働いている


こうした意識調査の結果をもとに、理想ビジョン、目的、課題整理し、社員の満足度が高まるように抜本的なテコ入れに入ります。

このときに注意しなければならないことは、社長や経営層の思惑通りに社員を動かそうとする考えを手放さなければならないのです。

いやいや、社員に任せられない、オレたち経営層がリードして動かないと社員は動かないしサボるに違いない。・・・そう心配される方もいらっしゃると思います。しかし、働き方改革は上司から命令されてやるものではありません。

もし、あなたが社員だとして、毎日上司から「あいつはサボるに違いない」と疑いの目で見られたら・・・やる気を失いますよね。たしかに中にはサボる社員もいると思います。けれど「達成したいと心から思えるワクワクするゴールイメージ」が見えている社員がサボるの場合はよほどの理由があるときです。

経営者である上司は、人を育てるのが仕事です。人の可能性を引き出すよう信じて見守り、困ったときにだけお世話をします。社員がワクワクして動きたくなるように自主性を持たせて任せれば、指示で動く以上の効果が出ます。

画像1

では、どのように社員に自主性を持たせればよいのでしょうか?
ポイントは3つあります。

一つ目は、会社と社員の間でビジョンと目的を共有し、社員を信じて任せる

二つ目は、改革のために“〇〇をやりたい” “自分が〇〇をやります”と社員から自主的に手を挙げてもらう

三つ目は、社員に自分たちの頭で考えさせる

このようにして、会社側も利益とか生産性だけでなく会社のビジョンや将来のために“社員を信頼して任せよう!”というスタンスになると社員もビジョンに向かって自主性を発揮させながら社員同士協力し合うようになります。会社の課題は “自分ごと”としてとらえられるようになるので "お客様に喜んでもらうために何ができるのか" “自分のため、みんなのために何ができるのか”という前向きな気持ちで会社をワクワクできる場所にどんどん変えていけるようになるのです。


【ビジネス成功のための質問】
・会社と社員の間でビジョンと目的を共有できていますか?
・社員を信じて任せる体制ができていますか?
・社員から自主的に手を挙げやすい環境は整えられていますか?
・社員に自分たちの頭で考え、答えを見つけられるようなしくみがありますか?








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?