見出し画像

帰省NG要請!両親と会って話せる残り時間を知っていますか

西村経済再生担当相が記者会見で「帰省をして、親戚や同窓会で集まるのは絶対に避けるように」と発言していました。そうですね、お願いはよくわかりました。私は帰省しませんが……。西村さん、両親と会って話せる時間が、生涯でどのくらい残っているかご存知でしょうか。

大切な人と会って話せる時間に関する調査

セイコー時間白書2019年によると、私たちが人生の残り時間を知った場合、やりたいことの1位は家族と過ごすことで28.2%、2位は旅行に行くで14.8%、3位は大切な人と過ごすで9.8%でした。

コロナというのは、残酷なウイルスですね。実家の両親に会うことも、旅行に行くことも、友達と会うことも制限します。

さて。皆さんは実家の両親と、あとどれくらい会って話せるかをご存知でしょうか。

両親と会って話ができる生涯残り時間がこちらです。(出典:セイコー時間調査2019)

画像1

40歳の場合、実家の父親と会って話せるのは9.5日、母親とは20.7日。平均寿命まで生きてもらえるとも限らないし、平均的に帰省できるとも限らないので、実際にはもっと少ない気もします。

会って話せる時間は、生涯でたったこれしか残っていないのです。コロナウイルスはこの時間をどれだけ短縮しているのでしょうか。

オンライン帰省や電話が推奨されていますが「オンラインだと何を話していいかわからない」「間がもたない」という声もあります。帰省のときに食卓を囲んで話すとか、一緒に家事をしながら話すとか、そんな何気ない会話が家族の会話なんですよね……

オンラインを試みて、いっそのこと手紙がいいんじゃないかと、真剣に考えている今日この頃です。

幸福度では年間1300万円分の損失!?

友人、親戚、隣人などとの会話は、私たちの主観的幸福に影響を与えます。具体的にどのくらいかを、金額換算した研究者がいます(Powdthavee,  2008)。それによると、なんと最大で、年間85000ポンド、日本円に換算すると1300万円にもなるのだそうです!

人と会えない損失が1300万円とは言いませんが、大事な機会を失っているのは確か。なんだか寂しい時代になってしまいましたね(涙)

旅行にも行けない、帰省もできないで、幸福度を下げるであろう「コロナ禍の夏休み」。皆さんは、今年の夏休みをどのように過ごしますか?

後悔のない時間の使い方を考える

私は誰にも会わないお墓参りができないかと考えています。車で行って、車で帰る。トイレ以外はどこにも寄らない。オリンピックで実証済みのバブル方式ですね。なんなら早朝にすれば、より安全かも知れません。「そんなことしなくていいよ」と天国の父は言うと思いますし、行かないかも知れません。でもギリギリまで検討したいです。なんだか悔しいので。

たぶんオリンピックはOKで、政治資金パーティーもセーフで、帰省がダメなのが悔しいのだと思います。バッハさんの銀ブラはOKですし、不要不急は自己判断というのもわかりましたが。自粛を要請されている先生方は、自粛してくださーい!

SNSを見ていると、悪気なく旅行している人もいれば、そんな人たちに怒りを感じながら自粛している人もいます。それぞれ、よく考えた上での行動なんだろうと思いますし、どちらの気持ちも想像できます。いつ感染して、重症化して、残念なことになるとも限らない時代では、大切な人と過ごす時間さえ少ないのですから、いがみ合う暇はないと私は思います。

早くコロナウイルスが収まって、大事な人と、たくさんの時間を過ごせるようになりますように……!!そう願わずにいられません。


ワインとコーヒーを燃料にして生きています。「一杯ご馳走してあげてもいいかな」と思ってくれたら嬉しい。大好きなコーヒー豆もしくはワインを購入する費用に充てて、また元気に執筆します♡