見出し画像

感謝は測れる?感謝の測定尺度一覧

研究の沼でもがく日々で、すっかりご無沙汰しているnote。
なんとか更新したく、研究の備忘録にもなりそうなことを書いてみようと思いたちました。研究で困ってグーグル先生を頼る学部生・院生の参考になったら嬉しいです。

 誰もが「人に感謝する」という経験はしたことがあると思います。感謝には、ものすごーく感謝するケースもあれば、ちょっとありがとう的なケースもありますよね? 人によって、ちょっとのことで感謝する人もいれば、大変なことをしてもらっているのにあまり感謝しない人もいます。
 感謝が測れたらいいな、、、なんて思いませんか? そんなときに便利なのが「尺度」と呼ばれる、物差し(←古い?)のようなものです。

感謝尺度一覧

 研究でなにかとお世話になる尺度。今回は感謝の尺度を探してみました。でも尺度ってたくさんあるんだよねぇ。
 どれが適切なのか悩むのは研究する人が検討するべき大事な部分だけれど、どんな尺度があるのかの収集部分は他人を頼ってもいいと思う。

 辿り着くまでには論文を何本も読まなければならないので、グーグル検索で一発で出るように記事を書いておこうかと思い立ちました。(私は池田先生の論文を参考にしました)

 以下2022年冬に私が探した感謝尺度です。

◆GAC
3つの形容詞(①grateful ②thankful ③appreciative)で感謝を測定。
(McCullough et al. 2002)

◆GQ-6
オリジナルの出典は、McCullough, Emmons, & Tsang (2002)、対象は成人が中心。
日本語版もあるよ(白木優馬, & 五十嵐祐. 2014)

◆GRAT
「豊さの感覚」「単純な感謝」「他者への感謝」の3因子。主な対象は大学生だよ。(Watkins, Woodward, Stone, & Kolts , 2003)

◆Appreciation Scale
「所有への着目」「畏敬」「儀礼」「今この瞬間」「自己との社会的比較感謝」「喪失や逆境」「対人関係」の8因子。(Adler & Fagley , 2005)

◆感謝生起状況に おける感情体験
5種類の感謝がうまれる状況 (①助けてもらう②物をもらう③状態好転④平穏⑤他者に負担してもらう)における3因子 (①満足感②申し訳なさ③不快感)
主に大学生・院生対象 (蔵永・樋口, 2011)

◆青年期用感謝尺度
6因子(負債感、返礼、実存、 比較、所有、忘恩)と「喪失」 の2部構成
対象は大学生・専門学校生(蔵永・樋口,  2011)

◆TGS (Transpersonal Grattude Scale)
4因子(①表明 ②価値 ③超越性 ④ 霊性)
主に成人が対象(Hlava, Elfers, & Offringa , 2014)

これにプラスしてどんなものがあるか、最近の研究はチェックしてください。

焦らないことの大切さ

 実は今、研究のことで、とてもとても焦っているのですが。今日、尊敬する先生に焦らないことの大切さを教わりました。「急がばまわれ」は研究において、とても大事だそうです。
胸に刺さります。

 そもそも調べるとか、学ぶとかって、楽しいものですよね。時間やエネルギーが必要なのはあたりまえだし、せっかくなら楽しみたい。
 今、研究で焦っている皆さま。お互い頑張って、一つ一つ丁寧に積み上げていきましょう!

ワインとコーヒーを燃料にして生きています。「一杯ご馳走してあげてもいいかな」と思ってくれたら嬉しい。大好きなコーヒー豆もしくはワインを購入する費用に充てて、また元気に執筆します♡