(1)起業家になった必然的なはなし。
私の起業のきっかけは、とても必然であり、不純な動機である。必然とは、自分が起業家の家庭に生まれたために、細胞レベルでそれが組み込まれていたということ。子供のころから父が社長業だったから、なぜか私にとっても当然だった。でも物心がついたときにふと悟ったのだ。私は父の会社を継ぐのではなく、自分で一から起業するのだと。
メーカーを経営する父親の業種は、製品づくりの過程には不可欠な「不純物や金属や異物を取り除く探知機」を製造する特殊機械メーカーである。第一種無線技士という国家資格