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損害保険の意向把握がようやく本格化すると代理店はどうなるか?

先週、一般社団法人日本損害保険協会から募集コンプライアンスガイドが出されました。

150ページ以上にわたり、募集の定義から体制整備まで事細かく整理がされております。

目次より

今まで、生保は先行して保険会社による代理店の指導が強化され、意向把握のチェックなどが厳格化され、生保協会においても業務品質評価基準をクリアした認定代理店制度が始まっておりましたが、昨年から続く事件などを踏まえ、損保においても協会が声明、コンプライアンスガイドを改めて制定する動きとなりました。

私の感覚で言うと、損害保険はどちらかというとそこまで強いトーンではなかったものの、昨年から本件におけるまで経過を見ておりましたが、一気に厳格化に舵を切ったと感じております。

さて、そうなると業界はどうなっていくのでしょうか。

まずは損保協会の"ファクトブック2023年日本の損害保険"より現状の把握をしていきましょう。

ポイントは
・保険料は増加(元受+3%、正味+3.6%)
・代理店の減少(-2.7%)
・募集人の減少(-7.9%)
です。

代理店数は高齢化もあり、全チャネルで縮小。
高齢化、コロナを契機に募集人数は大きく減少。
専業よりも自動車関連の乗合が多い。
全チャネルが減っているが、乗合の保険料の占有率が上昇。
自動車のシェアが高い

現状だけ見ると、非常に逆風が続く損保業界にも見えます。しかし、保険料は新種のサイバー保険や生成AI向けの商品なども出てきており、しっかりと今回の体制整備をやり切れる代理店は他のシェアを一気に獲得できる可能性があります。

USでもサイバー保険の市場はどんどん拡大していますし

https://www.sonposoken.or.jp/reports/wp-content/uploads/2022/02/sonposokenreport138_1.pdf


新たな保険商品も今後どんどん出てくるでしょう。

https://www.aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/news/pdf/2024/news_2024022701277.pdf

生存者になり、さらなる専門性を磨き込めば、競合が減っていくにも関わらず、新たなリスクマネジメントのニーズが多く発生する環境下においてはビジネスチャンスが拡大していくと考えています。

専門性を磨き込むことで競争力を高めつつ、コンプライアンスなどの体制整備をしっかりと対応していける代理店がしばらくは勝ち続けそうです。

hokanでは損害保険の意向把握はもちろん、満期公開や案件管理、早期更改に向けた動き、アフターフォローなど、オールインワンで今回の募集コンプライアンスガイドの実施、継続を可能にする機能が全てあります。商品の種類も多い中で、選定〜選択まで、代理店様ごとに自由に、一緒に設定することが可能であり、まさに顧客のために動く保険代理店、保険営業、募集人の皆様を適正、適切に支援するソフトウェアです。

ぜひこの機会に製品情報だけでなく、セミナーも一度チェックをお勧めします!


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