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#何が正解なのかわからない official

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2020年4月8日〜6月1日、緊急事態宣言下での飲食店店主たち34人の記録です。感染状況も、行政の指針も日々刻々と変化するなか、平均1.6日に1人、限りなくリアルタイムで掲載しま… もっと読む
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#ナチュラルワイン

「ワルツ」大山恭弘さん、5月26日の答。

―静かな暮らし― 「バー」への要請は、時短ではなく完全休業。「Wine Stand Waltz(ワイン スタンド ワルツ)」が店を閉めて2カ月あまりになる。売上はないが、しかし家族3人の静かな暮らしは可能。店主、大山恭弘さんがコロナ以前から選んでいた、従業員なし、小さな店という「背負わない」強さ。 背負わない道を選んだ「ワルツ」はもう2カ月近く、4月1日の水曜日から休んでいます。 3月31日までは普通に営業していました。うちは小池さんの会見でもあまり影響はなくて、むしろ時

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「葡呑」中湊 茂さん、5月19日の答。

―小さく営業― 「葡吞(ぶのん)」の厨房にはどこでもドアがある。そう噂されるくらい、いつの間にか地球のどこかに飛んでいる店主、中湊 茂さん。「時間もお金も、人に会うということ以外に遣う意味はない」を信条とする人が、どこでもドアを使えなくなった、今。 店が鳴っているような感覚「葡呑」は本来〝密〟なんです。密集というよりも、熱量の濃密さというか。たとえば会社員のグループが楽しく吞むような早い時間から、飲食店やワインのインポーターなど食の玄人、海外のゲストが続々とやってくる深夜

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「クインディ」塩原弘太さん、5月5日の答。

―複数のチャンネルを持つ― オーナーソムリエの塩原弘太さんを中心に、シェフの安藤曜磁さん、ソムリエの今田秀樹さんら3トップの、チーム「クインディ」。イタリアンレストランだが食材やワインも売っている。イタリアと日本、クラフトなプロダクト。さまざまなチャンネルをもつ店は、難局に強かった。 レストランがワインの小売もするということ なぜか2月から、ショップのワインが妙に売れていたんです。 今思えばその頃から外食控えが始まっていて、家飲み需要が高まっていたのですね。3月半ばを過

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「Ryukyu Chinese Dining TAMA」玉代勢文廣さん、5月5日の答。

―クラウドファンディング― 沖縄料理と中国料理とナチュラルワイン。深夜3時まで笑い声の絶えない「琉球チャイニーズ TAMA(タマ)」。ソーシャル・ディスタンスの時世になって、玉代勢文廣(たまよせ ふみひろ)シェフは「人との距離が近い」この店の存在意義を見失ってしまった。しかし、救ってくれたのはやはり「人」。常連客たちが立ち上げたクラウドファンデングだ。 映像を倍速で逆再生するみたいに「TAMA」っていう店は、奥のテーブルやカウンターでは仲間同士ワイワイやってて、入口の立ち

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