母の四十九日と両親の初盆を無事終えて、慌ただしい日常生活に戻った。時折浮かぶ思い出の数々が、宙に舞い踊っている。薄れゆく記憶をただひとりで見つめているだけ。きちんと寂しさを感じられるのは、今、何不自由なく過ごせているせいだろう。生きるのに精一杯だと振り返る事すらできないのだから。
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