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室田尚子のレビュー/Opera編Vol.1(〜2020)

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2020年までに書いた舞台上演のオペラのレビューをまとめています。
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#opera

【Opera】藤原歌劇団『カルメン』

 ようやく記事タイトルに「Opera」とつけられる日がやってきた!ほぼ半年ぶりにオペラ公演の…

室田尚子
3年前
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【Opera】東京文化会館オペラBOX『アマールと夜の訪問者』

 2009年から始まった東京文化会館オペラBOXシリーズ(2006年〜8年は「秋のクラシックコンサー…

室田尚子
3年前
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【Opera】オペラシアターこんにゃく座『末摘花』

 オペラ『末摘花』は、ニュー・オペラ・プロダクションの創立15周年委嘱作として寺嶋陸也が作…

室田尚子
3年前
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大田区民オペラ合唱団第3回定期演奏会『カヴァレリア・ルスティカーナ』

 大田区民オペラ合唱団は、大田区民オペラ協議会主催のオペラで合唱パートを受け持つために19…

室田尚子
4年前
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【Opera】神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2019 グランドオペラ共同制作『カルメ…

 21世紀アメリカのショービズの世界に舞台を移した、田尾下哲演出による新しい『カルメン』。…

室田尚子
4年前
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【Opera】新国立劇場『エウゲニ・オネーギン』

 大野和士芸術監督の2期目となる新国立劇場2019/20シーズンは、チャイコフスキーの『エウゲ…

室田尚子
4年前
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【Opera】ジョージ・ベンジャミン作曲『リトゥン・オン・スキン』(日本初演)

 サントリーホール・サマーフェスティバル、今年の「ザ・プロデューサー・シリーズ」は指揮者・大野和士によるもの。大ホールで2日間に渡って上演されたジョージ・ベンジャミン作曲のオペラ『リトゥン・オン・スキン』は、大野としても力の入った企画だったと思われる。2012年にエクサン・プロヴァンス音楽祭で初演されたこの作品は、その後欧米各地で上演されており、21世紀、つまり「現代オペラ」の中では最高傑作との呼び声も高い。日本にいてはなかなか接する機会のない最先端のオペラを体験できたことを

【Opera】新国立劇場『ウェルテル』

 2016年の初演時に感じたのは、これは「ドイツの物語」なのだということ。第1幕で背景いっぱ…

室田尚子
5年前
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【Opera】東京春祭 for Kids 子どものためのワーグナー『さまよえるオランダ人』

 小学生の息子と息子の友だちを連れて、東京・春・音楽祭の子どものためのワーグナー『さまよ…

室田尚子
5年前
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【Opera】日本オペラ協会『静と義経』

 日本オペラ協会が創立60周年記念公演として、なかにし礼作・台本、三木稔作曲のオペラ《静と…

室田尚子
5年前
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【Opera】オペラシアターこんにゃく座『遠野物語』

 民俗学の先駆けともいわれる柳田國男の名著『遠野物語』をこんにゃく座がオペラ化すると聞い…

室田尚子
5年前
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【Opera】関西二期会『サルタン王の物語』

 大変珍しいリムスキー=コルサコフのオペラ『サルタン王の物語』を関西二期会が上演するとい…

室田尚子
5年前
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【Opera】NISSAY OPERA 2018『コジ・ファン・トゥッテ』(菅尾友演出)

 「女の貞操はアラビアの不死鳥のようなものだ」それなら男の貞操は?「女はみんなこうしたも…

室田尚子
5年前
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【Opera】新国立劇場『魔笛』

 ウィリアム・ケントリッジ演出の『魔笛』は2005年にベルギー王立歌劇場(モネ劇場)で初演されたプロダクションで、大野和士新芸術監督が自らの就任後初のシーズンのオープニングに選んだものだ。大野新体制を象徴する一作といえるし、新国立劇場としても新しいレパートリーの中心に据えるプロダクションとして大きな意気込みを持って上演されたことは想像に難くない。美術家でもあるケントリッジ自身の手によるドローイングとプロジェクション・マッピングを駆使した大がかりで視覚的に美しい舞台は、なるほど