ナンシー俳句
俳句をやり始めると、「お。」と思ったものはなんでも17音にして詠みたくなる。テレビや映画を見ていてもそう。有名人、スターの皆さんはキャラ立ちしていて視聴者の中に通底するものがあるので句に仕上げやすい。それらの句をナンシー俳句と名付けて詠んでいます。名の由来は、おそれながらナンシー関さまと、私が以前ナンシーと呼ばれていたのを掛けたもの。
春の季語の句
●中尾ミエに肩を並べて山笑う
山笑う:春の山の明るい感じ
●猫の恋輪廻転生岩井志摩子
夏の季語の句
●夏の宵井浦新の所在無さ
夏の宵:日が暮れてから夜になるまでの間のこと
●綾野剛と名付けて愛でる蜥蜴かな
蜥蜴:とかげ
●炎昼の騙し恨みへ佐野史郎
炎昼:えんちゅう。真夏の昼下がり。
●大泉洋のボヤいて茄子料理
●熱帯夜タモリ不動のまま破顔
●炎天の桐谷健太目に着火
炎天:真夏の空
●大西日石原さとみのド唇
大西日:真夏の強い夕日
●向日葵の迷路に長澤まさみかな
向日葵:ひまわり
●黒南風に口角上げる江口洋介
黒南風:くろはえ。梅雨時期の湿った南風
●短夜に爆ず浜ちゃんの効果音
短夜:みじかよ。夏の短い夜。
爆ず:はず。はじける。
●雲の峰いっぱいにマツコ・デラックス
雲の峰: 入道雲
●蚊遣香濃き中薄目岸部一徳
蚊遣香:かやりこう。蚊取り線香。
●金魚掬う子はもうできぬ芦田愛菜
掬う:すくう
秋の季語の句
●キャプテンは中田喜子の運動会
●月裏で喫煙リリーフランキー
●イの口で小林聡美梨を剥く
剥く:むく
●唐辛子のオートクチュールデヴィ夫人
●薬師丸ひろ子の歌う秋麗
秋麗:あきうらら。秋の良く晴れた日。秋麗という歌は実在しません。
●残暑のギター引き寄せ叫ぶサンボマスター
●睦み合う電気グルーヴ小鳥来る
●狗尾草に焦らされて劇団ひとり
狗尾草:えのころぐさ。犬のしっぽのようなふさふさの先端のある雑草。別名猫じゃらし。
●野分立つTOKIO松岡瞬かず
野分立つ:のわきだつ。秋の嵐のような風が巻き起こっている様子。
いくらでも続いてしまうのでいったんここまで。またたまったらまとめます。
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