見出し画像

高畑勲展からアニメ三昧の日々

東京国立近代美術館で開催中の「高畑勲展」をみてから、高畑勲さんのアニメを立て続けに見ています。

まずは高畑さんが最も影響を受けたという「やぶにらみの暴君」(1952年/ポール・グリモー。ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別大賞を受賞。)をYouTubeで。

なんとも言えない魅力に満ちた作品でした。不気味でエロチックでファンタジック。後のカリオストロの城や巨神兵を彷彿とさせるイメージに溢れており、高畑さんや宮崎駿さんに強い影響を与えたのだなあ、と思いました。

そして「火垂るの墓」と「かぐや姫の物語」をTSUTAYAのレンタルDVDで。

「火垂るの墓」は前回のnoteにも書いたので割愛しますね。

「かぐや姫」は、高畑さんが駆け出しの頃、まず最初に挑もうとしたテーマだったそうです。その原点ともいえるテーマを、やっと最後に集大成として製作したということだったそうです。

「かぐや姫」は、私のようなシロウトにはわかりませんでしたが、あのスケッチのような線でアニメを表現したというのは、とても凄いことなんだそうです。

そしてHuluで「アルプスの少女ハイジ」全52話をコンプリート。

子供の頃に一度見ましたが、とても素晴らしい名作アニメだと思いました。

高畑さん達は、この作品を1週間で1話ずつという超過酷なスケジュールで製作していったそうですが、でも事前に原作を読み込み、そして実際に現地にいってロケハンをしたことで、素晴らしい世界観に溢れた作品になりました。

シナリオはもう完璧で、まったく無駄がない。特にエンディングの処理が本当に素晴らしい!

高畑さんは、「どうしたら子供の心を解放させられるか、一生懸命考えた」ということですが、その真剣さが、画面から迫ってきます。

子供の頃に見た、ハイジのわらのベッド、ベッドの横の丸い窓から見えるアルプスの山並み、しぼりたてのヤギの乳、手作りチーズ、などに憧れた想いを、大人になった今も忘れない人が、本当に大勢います。これは本当に凄いことだと思います。

子供の心に届き、それが大人になっても残っているなんて、魔法のようですね!

これからも、出来れば「母を訪ねて三千里」と「パンダ子パンダ」を見たいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?