社会適応力ってなんだろう?
スペシャルなアートグループの巨匠たちは、特別支援学級の教諭がそれまで担当してきた子どもたちです。
特別支援学級では、ときおり「社会適性テスト」が実施されるそうです。
そのテストのやり取りで、私が聞いて、とても印象に残っているものがあります。
テストは口頭で行われ、また模範解答があり、生徒さんが答えた内容と照らし合わせて、適正性が評価されるようになっています。
テストの中で、
「お買い物してレジに行ったらお財布を忘れたことに気付きました
あなたはどうしますか?」
という設問があったそうです。
この問題の模範解答は、はっきりと覚えていませんが
「お金をその場で借してもらう」
とか
「家に取りに帰る」
そのようなものだったそうです。
なぜ、模範解答を覚えていないかというと、その生徒さんの答えがあまりにもすばらしかったからです。
その生徒さんの答えは、ずばり一言
「(買うのを)諦めます」
社会が求めている適応性って何だろう?
といろいろ考えさせられるエピソードとして、今でも私の中に印象強く残っています。
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