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センシャフダ? センジャフダ?

神社・仏閣などを訪問すると、柱や屋根に名前が書かれた札が貼られているのを見かけると思います。
また、近年は自分の名前を手軽にシールとして作ることもできるようになっている「札」。

名前は「千社札」ですが、読み方は「センシャフダ」と「センジャフダ」の二通りがありますが、
より正確に言うと、作り方で呼び分けているのだそうです。

近年の簡易なシールタイプのものが「センジャフダ」
昔ながらの和紙に墨で木版で作るものを「センシャフダ」と呼ぶそうです。

この「センシャフダ」が由来となった故事成語があるそうで。

和紙に墨で木版するタイプのセンシャフダは、長い年月が経つと、紙の白い部分が腐食すると、名前など墨で印刷された部分だけが残ります。
これが「名を残す」の本来の使われ方なのだそうです。

また
歌舞伎役者や噺家さんは神社にお参りするときにセンシャフダを貼ったりするそうですが、まだ駆け出しのころはセンシャフダも小さく、そして先代への遠慮もあって、貼る位置も下の方、端の方だったりします。
やがて、位もあがって、センシャフダも大きくなると、貼る位置も上の方になってくるそうで、これが「名をあげる」の本来の使われ方なのだそうです。

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