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これでいいのだ? 真昼の決行編

フリーランス写真家のお客さまが「お仕事」として撮影された中に、「写真週刊誌の企画もの」がありました。いろんな企画があった中には、「ギャグ漫画の王様」の発想を実際に写真で撮る、というシリーズもあったそうです。

戦後のギャグ漫画の礎を築いた稀代のギャグ漫画家の発想は、お話として聞くだけでも突飛なもので、それを実際に写真に撮るというのですから、観る方は面白いですけど、撮る方は大変だったろう、と思うものばかりです。

その発想とは、たとえば、

百貨店のエスカレーターをスキーで滑降する
これは百貨店が閉店した後で、撮影したそうです。

銀座で100万円で買える大きさの土地をしきっての地鎮祭
当時高騰化していた銀座の土地価格を風刺するような企画で、坪単価で安くても1千万円以上、高い時には9千万円に迫ろうかという場所ですから、100万円で買える土地たるや・・・です。
それを真面目に地鎮祭をしている様子を写真に収めたそうです。

そして、極めつけは
新宿公園で白昼堂々と決行した撮影

お昼間の新宿の公園
そこに日本髪を結った和服の女性がひとり。
やおら、帯をほどき、着物を脱ぎ・・・と、白昼堂々、ストリップを始めました。
折しもお昼間ですから、サラリーマンを初め、行き交う人が足を止め、凝視します。

それでもストリップは続き、襦袢姿に
そしていよいよ襦袢を脱ぐと、
なんとそこには褌姿の男性が

「この撮影は無許可で行っていたから、「警察がきたぞぉ」の声に、慌てて荷物をまとめて、走ってその場から逃げてね」
と愉しそうに笑いながらお話しくださいました。

「ギャグ漫画の王様」の発想企画、さらにさらにの極めつけは次回にご紹介いたします。

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