あの名決闘の場

文京区には桜の時期に見ごろとなる名所がたくさんあります。
そんなひとつに、住宅街の中にある公園、「清和公園」があります。

清和公園は日清戦争で勝利したのを記念して名前が変えられた公園、と文京区在住の方で教えてくださった方がいらして、改名前は「右京山」とか「右京ヶ原」と呼ばれていたそうです。

それは、江戸時代後期に高崎藩松平右京亮の中屋敷があったことに由来するそうです。

「右京ヶ原」と聞いてピンと来られる方もいらっしゃるかもしれません。

そう、『姿三四郎』の中で、三四郎が桧垣源之助と決闘した「右京ヶ原」はまさにこの場所のこと。
近代文学以降、作家とたくさん所縁のある文京区らしいエピソードだと思いました。