欲望支出と仏陀の教え
「富裕層」、とりわけ「資産家」のBeingについて調べたことで、「資産家」は「何にお金を使うか?」という“支出”に意識が向いている、ということ。
さらに、「投資支出」、「必要支出」、「欲望支出」の3つの種類の支出のうち、「資産家」は、必要支出を上手にコントロールしながら、欲望支出を減らし、 投資支出を何に投資するかと考えていることを知りました。
「欲望支出を減らし」とありますが、一体、どれくらい「欲望支出にお金を使える」ものなのでしょう?
という指標がないか、調べていたところ、愛知県にある佛心宗大叢山福厳寺住職、大愚元勝和尚さんの説話に出会いました。
大愚元勝さんは僧侶、事業家、作家、講演家、セラピストとさまざまな顔を持ち、YouTubeでも情報発信。「僧にあらず俗にあらず」を体現する、異色の人物とされる方。
大愚元勝さん曰く、
「少し意外かもしれませんが、仏教では在家者に対し、財産の作り方についても詳しく指南しています。普遍的な人間の不安や苦しみに向き合い、解決してきた『智慧』が受け継がれています」
その智慧とは
「仏教の経典のひとつに『シンガーラ経』というものがあります。そこでお釈迦様は大富豪の息子であるシンガーラに、財産の作り方について説いています。
教えの基本は、自分の収入を4分割にして使うこと。
1つ目は生活費、2つ目は貯蓄、3つ目は欲しいもの、好きなことに使う“今”への投資、4つ目に勉強をする、新たな技術を身につけるための“将来”への投資をすることをすすめています」
この仏教の教えと資産家のBeingを合わせてみると、「投資支出」、「必要支出」、「欲望支出」の3つの種類の支出のうち、「投資支出」をさらに「貯蓄」と「“将来”への投資」の2つに分け、「必要支出」、「欲望支出」と合わせて、収入をそれぞれ1/4ずつに分けて使う、と考えることができます。
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