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言語よりも

お客さまがWデートとしてヨーロッパ旅行に行ったときのお話。
4人のうち、男性二人と女性一人は海外渡航経験も多く、うち、男性のひとりはスペインに長く滞在した経験もあって、日常生活をする上でのスペイン語には困らないくらい。そしてもうひとりの女性が渡欧初体験、という組み合わせ。

Wデート記念ということで、そのときはまずフランスのパリに入ってパリを堪能し、そこから夜行列車でスペインに入る、という旅程を組んだそうです。

さて、その日パリを発つという日。
思いのほか、時間を過ごしてしまい、夜行列車の発車時刻までの余裕が無い状況となってしまいました。夜行列車は乗車を逃すと、次の日の夜行列車まで待たねばならず、そうなるとパリでもう一泊する場所も見つけなくてはならない。
「ともかくも、タクシーに乗って飛ばしてもらおう!」
となりました。

タクシーを捕まえて、乗り込んで、運転手に行き先の駅を告げて、
「時間が無いので急いで欲しい」と、どうフランス語で伝えれば・・・と思っていたところ、渡欧初体験の女性がタクシー運転手に向かって一言、

ニイちゃん、ダッシュで、シルブプレ
日本語発音のまま告げました。

同乗する3人が「えっ?!」と思う間も与えることなく、タクシーの運転手は「ウィ」と答え、ものすごい勢いでタクシーを駅に向かって運転し、結果、発車時刻に十分すぎるほどの時間を持って駅に着いたそうです。

思いは言語を超えて伝わるものなのですねぇ♪

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