時（とき）代を超える女（ひと）

10年一昔
とはよく言ったもので。
世代で共通認識できる文化や流行、時の人は同世代プラスマイナス10歳、ということがままあります。
中には、そんな世代の壁すら超える人もいますが、世代によって認識にズレがある場合が多いです。

移転前のお店の近くに、塩せんべいがおいしい和菓子屋「三原堂」がありました。（お店は今でもあります。私たちが移転したため、少し遠くなってしまったのです。）

そんな三原堂の説明をするときに、「“みはらじゅんこ”の三原」と説明をしていたのですが。
私たち世代は、「顔は止めときな！」の人で通じるアウトロー系アイドルのイメージなのですが、10歳下の世代にとっては当時は「（お笑い芸人）コアラの奥さん」でした。
今だと、国会議員の先生、でしょうか？

ところが。
私が40歳代の時。
下は20歳代から、上は70歳以上の方まで、みんなおんなじ共通認識をする有名人がいました。
それは水森亜土さん。

まず、知っていること自体がすごいことなのですが、
水森亜土さんの名前を出すと、みんな両手をペンを持ったカタチにしてくるくる円を描きながら、
「こうやって絵を描く方ですよね」
とおっしゃるのです。

名前は知ってるけど・・・が多い有名人が多い中、水森亜土さんだけは（うちのお店では）別格でした。