見出し画像

その勇気は私には・・・

私たちのカフェではさまざまなサローネを開催してきましたが、そのひとつに、すべての時間英語でディスカッションをするというサローネがありました。

そのサローネでは、リードしてくださる方がジャズシンガーでもあったことから、毎回1曲、歌の歌詞をヒアリングで書き取り、歌うことで発音を意識し、そして歌から想起された質問をもとに参加者みんなでディスカッションをする、という流れで行っていました。

「エーデルワイス」を取り上げてディスカッションをした時の話です

設問に
What would you do if you we're the Captain von Trapp, or Maria?
というのがありました。

映画「サウンド オブ ミュージック」は、オーストリアからアメリカに亡命して音楽活動を生業とすることに成功したトラップ一家の実話をモデルにしたミュージカル映画です。
多くの方は映画をご覧になっていたのですが、おひとり、まったく観たことがなく、話も知らないという方がいらっしゃったので、ストーリーを説明するところから始めました。

映画では少し脚色が入っていますので、原作の説明も加えて行いました。

「サウンド オブ ミュージック」は、愛妻を亡くし、4人の子供と暮らすトラップ一家に家庭教師としてマリアが派遣されたところから始まります。
自分と同じ年くらいの長女を筆頭に4人の子供の家庭教師として住み込みで働くうちに、マリアはトラップさんに求婚され、結婚します。
そんな幸せな生活を営むトラップ一家が暮らすオーストリアにナチスが侵攻。マリアは「(コンサートをやって欲しいと依頼が来ていた)アメリカに渡りましょう」と提案。一家はアメリカに渡ります。

ミュージカル映画はここまでで終わります。

上の設問の意図は
「ナチスがオーストリアに侵攻して来たとき、祖国を捨てて見知らぬアメリカに渡るという決断をトラップさん、そしてマリアは下したのですが、あなただったらどんな決断をしますか?」
とくみ取れ、また、ストーリーを知っている方はそのような意図でディスカッションを進めていました。

「サウンド オブ ミュージック」のストーリーを知らなかった方は、ストーリーの説明を聞いた後に
「4人の子供がいるの?」
「トラップさんってマリアよりもずいぶんと年上なの?」
「長女はマリアとほぼ同い年なの?」
と確認質問をして、しばし考えたあとにつぶやきました。

「・・・そもそも、そんな人と結婚すること自体、私には無理

さぁ、ここから、大ディスカッション大会となりました。

「えっ、でもトラップさんは第一次戦争の英雄で裕福だったんだよね?」
「年上でも、イケオジ(イケメンのオジサン)だったら私はありかな・・・」
ググってトラップさんの顔写真を観て
「私はイケるな」
「う~ん、私は好みじゃないなぁ・・・」
とガールズトークに花が咲きました。

さて
あなただったら、どうしますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?