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もうひとつのサウンド・オブ・ミュージック

「私は生前、マリアに会ったことがあるんだ」

私たちのカフェで茶論トークを開いてくださっている翻訳家の先生が、大草原のローラの研究家として親しくされているアメリカ人の研究家の方が言ったその一言が、翻訳家の先生がアメリカのトラップファミリーゆかりのロッジなどを訪ねるきっかけとなったそうです。

トラップファミリーがアメリカに移り住んで終の棲家にしたロッジは今でも経営されていて、トラップファミリーが後にしたオーストリアの住居もホテルとして経営されているそうです。

さて
「サウンド・オブ・ミュージック」は、奥さんを亡くされたトラップファミリーの元に、修道院からマリアが派遣されてきたところからストーリーが始まります。

ですので、当たり前の話ですが、ミュージカル映画の原作となった「サウンド・オブ・ミュージック」は、マリアが観たストーリーです。ですから、当然のことながら、その時すでに4人いたトラップ艦長の母とその時の家族の話は出てきません。

後年になって、マリアが来た時にすでにいたトラップ艦長の子どもたちの長子でもあるアガーテさんが残した「サウンド・オブ・ミュージック」も出版されています。
翻訳本も「わたしのサウンド・オブ・ミュージック アガーテ・フォン・トラップの回想」として、翻訳家の先生の手による翻訳にて出版されています。

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