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理不尽の“理” その2

「理不尽って言葉、あるでしょ?
 そういうとき、そこには“理”があるということなんだよ」
と仰るお客さまの言葉を聴いて、想い出したエピソードが2つあります。

そのひとつは、大学の写真科の学生の課題のお話。
そしてもうひとつが、美術学校の学生の課題のお話。

画家、として活動され、お店のギャラリーでも展示をしてくださった方と会話していた時のお話。

その方が美術学校に通っていたある時、
1週間で50枚のポスターを描く
という課題が出たそうです。

「そんな無茶な」
といって、そもそも課題に取り組まない人もいたそうなのですが、お客さまは、課題に取り組まれたそうです。

実際に課題をやってみると、途中からアイデアが枯渇し、なかなか50枚に達するのが難しい状況になったそうです。それでもなんとか、と取り組んでいるうちになんとかアイデアを絞り出すことができたそうです。

そのとき、絞り出す過程ででてきたモチーフなどが、今、画家として制作活動をしているのに、とても役立っているそうで、理不尽にも思ったあの課題が実はものすごい役に立っていることで、とても感謝している、というお話でした。

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