足首の捻挫とリハビリ

今回は、足首の捻挫についてと、そのリハビリをご紹介します。

スポーツで一番起きやすいケガ、それが足首の捻挫です。
一度は捻挫したことがあるっていう人は多いのではないでしょうか?
実は私自身も中学高校と野球部でしたが、野球のプレー中に捻挫をして、松葉杖生活ということもありました。軽い捻挫も含めると、何回も経験しましたね。

みなさん捻挫とはどのようなイメージを持っていますか?
よくあるのは、足首捻ったな〜程度とか、そのうち良くなるでしょとか、まぁ走れるしいいか!とか、わりと軽症と考えやすいのかなと思います。

しかし、本当は甘くみてはいけないケガなんです。
では、なぜこの足首の捻挫を甘くみてはいけないのかということを今日はお話ししていきたいと思います。

まず、足首の捻挫では、ほとんどが靭帯を損傷しています。中には骨折していることもあります。
そしてそのまま放置していると、腫れが引かなかったり、足首の関節が硬くなる、筋力が弱くなる、バランスが悪くなるなどの症状が出ます。そして捻挫を繰り返してしまうようになります。
そして、そのような状態が長く続くことで、慢性足関節不安定症という怖い後遺症が残ってしまい、走るのが遅くなる、ジャンプとか着地で力が入らないとか、スポーツが十分にできなくなります。

捻挫って意外と怖いケガだと思いますよね?
当院での治療では、捻挫の程度にはよりますが、ギプスを巻いて固定を行ったり、松葉杖を使っていただくこともあります。リハビリを行う方も多くいらっしゃいます。

これからは、私が行う足首捻挫後のリハビリについてご紹介します。
①関節可動域のリハビリ
②筋力トレーニング
③バランストレーニング
という順番でお話しします。

まず関節可動域のリハビリです。
ステップ1、足首を上、下、内返し、外返し方向に繰り返し動かします。また足先で四角を描くようにも動かしましょう。
ステップ2、タオルを足先にひっかけ、手前に引くようにしてふくらはぎの筋肉をストレッチしていきましょう。
ステップ3、ケガをした方の膝を立てて座り、踵をつけたまま足首を曲げていきます。

次に筋力トレーニングです。
ステップ1、ゴムバンドを使用して、軽い負荷から動かしていきます。関節可動域のリハビリと同様に上、下、内返し、外返しの方向に引っ張りましょう。
ステップ2、爪先立ち運動を行い、ふくらはぎと足首周りの筋肉を鍛えます。両足ができるようになったら片足で行いましょう。
ステップ3、スクワットやフロントランジを行いましょう。

最後にバランストレーニングです。
ステップ1、体重が十分にかけられない場合は、膝立ちの練習を行い、膝で足踏みをしましょう。
ステップ2、片足立ちの練習をしましょう。平らな場所でできたら、クッションやバランスボードなどの不安定な場所で行いましょう。
ステップ3、両足、片足でジャンプ、サイドステップを行いましょう。

足首の捻挫の治療は、スポーツや日常生活に影響が出ないように、しっかり行いましょう!

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