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蕎麦屋で考える常連の定義

お店のSNSにも投稿した通り、昨日で2022年の営業を終了しました。無事にご予約の皆さまをお迎えできたことに今はホッとしています。

いくら仕事納めをしても、仕事のことばかり考えてしまうのは美容師だからなのか、個人事業主だからか。それとも自宅兼店舗だから?いずれにせよきっと僕だけではないはずです。今日も掃除したり、何かとやる事があって仕事納めとは名ばかり。

そんな中でも最後の締めは年越し蕎麦。(始まりは江戸時代の大晦日の夜だけど、令和だから昼間からでもいいですよね?)ということで1、2ヶ月に1回ぐらいのペースで来ているお蕎麦屋さんで、1年を振り返りながら年越し蕎麦をいただいたんですが、前回来た時に、店内に入って僕たちを確認すると、


 「常連さんで〜す!」


と、店員さんが奥の厨房に向かって言ってから席に案内してくれたのを思い出しました。


もっと常連客もいるだろうけど、認知してもらえていることは恥ずかしさもありつつ、嬉しいことです。

お店を営む身としては、常連とそうじゃない人を区別する基準って難しいけれど、その人にとって暮らしの中に溶け込み、当たり前に行く場所になっている人はそれは常連になるんでしょうかね。正確はわからないですけど。

月に1回でも、半年に1回でも1年でも、2、3年と空いても。実際にnoiloniもオープンから今年で5年経ち、最近2度目のお客さまが来てくれましたが、ヘアドネーションのために髪を伸ばしていて、その間も「noiloniに行きたい」と思ってくれていたそうです。有難いかぎりです。それだけ思ってくれている人はもうみんな常連でいいんじゃないですか。

5年で2度の来店と数字だけ見たり、その来店周期の人ばかりでは商売が成り立たないのは周知のことと思いますが、数字には現すことができない気持ちの部分にも寄り添って2023年も過ごせますようにしたいですね。

そして、店を利用するいちお客としての視点で「お店」を考えると、暮らしの一部となっているお店にはお願いだからその場で永く続けてほしいという気持ちがあるので、自分の美容室も同じような気持ちを持ってくれている人がいると信じて、次は10年目指して小さな事をコツコツと積み重ねていきます。

年末のご挨拶をできる幸せを噛み締めて。今年もありがとうございました。今年やり残したnoteも無事投稿できてまたホッとしています。また来年もよろしくお願いします。





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