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投資の成果にもっとも影響する要因はなにか?

「これからNISAを始めたいけど、どんな銘柄を選ぶべき?」

「いまは株高だと聞いたけど、始めるのは待ったほうがよい?」

これから投資を始めたいと考えている人から、このような質問をいただくことが多いです。

ところが、投資成果のほとんどは「資産配分」によって決まると言われています。


投資成果への影響要因

投資の成果に影響する要因を調べた研究において、次のような結果が得られています。

資産配分・・・91%
銘柄選択・・・5%
タイミング・・・2%
その他・・・2%

投資成果の9割は資産配分で決まると結論付けているのです。


もちろん、銘柄選びについての知識がまったく必要ないわけではありません。

でも、銘柄選びはそこまで重要ではないのです。

資産配分がちゃんと決まってから、最後に銘柄を選ぶのが正しい順序です。


さらに重要度が低いのが、始めるタイミングを気にすることです。

しっかり増やすためには長く保有することが大事なので、やるなら早いほうがよいのです。

ただし、一括投資はNGです。積立投資で始めましょう。


資産配分とは?

資産配分とは、預金、株式、債券などの資産に、自分のお金をどれくらいの割合で配分するのかを決めることです。

資産配分のことを英語ではasset allocation(アセットアロケーション)といいます。


金融庁の平成29年資料によると、日本人の平均的な家計資産の割合は次のようになっています。

預金:51.9%
保険・年金:25.9%
株式・投信:18.8%

日本人の家計は、銀行預金が過半数であることがわかりますね。


同じ資料で、アメリカ人の平均的な家計資産の割合は以下です。

預金:13.7%
保険・年金:15.0%
株式・投信:45.4%

投資資産の比率が大きい米国では、運用により家計資産が増えています。

過去数十年を振り返ると、この家計資産の配分によって、投資成果の日米差は大きく拡大しているのです。


自分に合った資産配分へ

「米国のほうが経済成長しているから投資できる」のではありません。

どこの国に住んでいても、「世界への分散投資」が資産運用の基本だからです。

自分に合った資産配分を見つけて、それを維持していくことが重要です。

そのためには、資産運用の知識だけでなく、家計のチェックと将来予測も大切です。

あなたの資産配分は最適化されていますか?

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