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人生の失敗パターン(僕のストーリー)

僕は23歳の時、
学校を卒業後、自営業を開業をしました。


それまで好きでやっていた、
「楽器(マーチングドラム)」の
講師として、

全国の小中高一般のマーチングバンドの
コーチをする仕事です。


とてもやりがいがありました。


生徒とも、はじめは、
関係を築くのに苦労したものの、

徐々に信頼を得ていました。


しかし、それとは逆に
収入は安定しませんでした・・・


当時の僕の収入は、部活動のコーチとして、
保護者会からの会費などで集めた、
限りある資金を元に割り振られます。


潤沢な資金があるわけではありません。


しかも、僕が指導していたのは、
「打楽器セクション」の指導、

7団体程を受け持ってましたが、
一つの団体で僕が指導する人数は
全体の20%弱。


サブコーチのような存在で
もちろん他にも雇われている人がいるので、
給与は限られているのです。


また、夏休みや大会前といった、
大事な時期に指導が集中するため
冬場はほとんど収入がありません。


夏は、毎日あくせく働いて
なんとか生きていけるものの

冬になると、同業の人の多くは
アルバイトや、日雇いの仕事などをしていました。


そんな中、
3つの大きな出来事が
1年おきに僕の身に起こります。


一つは、
結婚し、子供が生まれたこと!


幸せで感動的な瞬間の連続でした!


これ以上にない幸福感があり、
僕自身の人生のステージが一つ上がったように感じました!


しかし、
翌年にもう一つの出来事が起こります。


収入の大きな部分だった
主となるクライアントからの契約解除・・・


『来年からは他の人にお願いしています』


・。・ チーン

その言葉を聞いた瞬間、
僕の中の何かにヒビが入ったような感じでした。


実は、この頃から、
仕事に対する考え方が変わってきていました。


クライアントからの僕への期待は、

もちろん「全国大会出場」など
『大会でよい成績を出すために』コーチしてもらうこと。


僕自身もアメリカに渡って4年以上、
技術を習得してきた経験があり、

その方法も熟知していました。


しかし、
僕はもっと重要で根本的なことに気づいたのです。


それは、
『子供たちの目が輝いていないこと・・・』
でした。


自主性の高い
素晴らしい生徒に恵まれていましたが、
多くの団体で

『センパイの言うことを聞くのが絶対』
『先生の言うことが絶対』
『ミスをしたら叱られる』
『先生は怒鳴って生徒を動かす』

みたいな、風習がありました。


もちろん統率を取るために、
厳しくする場面は必要です。


しかし、たいてい大会前になると、
指導者の多くが「焦り」を感じて、
イライラを隠せずに、

生徒に厳しく当たります。


ミスをしてしまう生徒を何十人の前で
名指しで怒鳴ったりする場面にも立ち会いました。


『何のための活動なのか?』
『なぜ生徒のせいに出来るのか?』

と心の中での、葛藤が毎日のようにありました。


教育や指導に関して、
興味を持ち出し、本を漁るように読みました。


次第に楽器のコーチとしてではなく、
生徒の人生に影響を与えたい、教育者として
「価値ある人間になりたい」と
思うようになりました。


生徒を徹底して褒め、自尊心を高めようと努力。


チーム全体の指導をさせてもらうことも多くなり、
楽しく、そして練習量の多くなるように、全体を仕切りました。


ただ、僕はあくまで
『月1回くらいくる外部コーチ』なので
生徒との関わりは限られています。


やはり、
顧問の先生や、スタッフが
鍵を握ります。


本来は指導者である、顧問の先生やスタッフ、
あるいは全体を管轄するメインコーチとの協議が必要だったかもしれません。


しかし、
若くて経験が浅い僕の意見は通る気配がありませんでした。


そして、生徒のために、
はっきりと声を上げられなかった自分がイヤになっていました。


指導校が減った翌年、
2人目の子が妻のお腹に宿りました。


子供が生まれるまでは、
妻も働いていたので、経済的に支え合うことが出来たものの、

長男が生まれた後はそうは行きません。


クライアントを増やそうにも、
何をしていいか分からず、
行き詰まりを感じていました。


そして、ある日、
ぐっすりと天使のような顔で眠った
長男をみて、

妻がこう言いました。


『ぱぱ、お金大丈夫?将来のことも考えて
 やっぱり収入が安定した方が、私は安心かも・・・』


・。・ チーン(その2)


当時プライドが高く
『好きなことで成功する!』ということを
決めていた僕にとっては、

『積み上げてきたものが崩れ去る』
のを感じました。


妻のせいではなく、
いずれはそうなると分かっていたからです。


しかし、
これまで意地を張って頑張っていた。
そのことを悔やみました。


『失敗したんだから、素直に認めろ!』
『お前は負け犬だ!!!!』

そんな言葉が頭から離れませんでした。


負けを認めて、ゼロから誠実にやり直すことが出来ず、
自分をただ責めていたんです。


先輩コーチに、相談をすると

「社会人の経験も大事だから、
 いい経験になるよ。
 きっと社会経験が必要だよ。」

という言葉。


超ネガティブ思考だった僕は
その言葉を

『お前は社会の荒波に揉まれたほうがいい。
 社会経験が少ないから失敗したんだぞ。』

と勝手に捉えて、さらに、自分を責めます。


(やりすぎですよね。苦笑)

そして、僕はその気持で転職支援会社に足を運びます。



そして。。。。

、と、この続きは次回しますね。

お楽しみに^^

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