早朝アイスが温かい。 4個目「森永製菓『スイカのカップアイス』」
(目次から小見出しに飛ぶと食レポだけ読めますよ)
早朝アイスが温かい。
「早瀬さんって、特に好きなアイスとかあるんですか」
「好きなアイスですか……?」
今日も今日とて浅日公園でアイスを食べている最中。突然投げかけられた鈴木くんの質問に、私はしばし沈黙で応えた。お気に入りがないかと言えばそうではないが、大抵どんなアイスでも好きなのだ。
「シャーベットが好きとか、ミルク感強めなのが好きとかもありませんか」
「どっちも割と好きですね」
「果実系と濃厚系でも」
「気分でも変わりますけど、同じくらい好きです」
「チョコはあった方がいいとかない方がいいとか」
「それぞれ違った美味しさがありますよね」
「て、手ごわいですね」
「何かと戦ってるんですか……!?」
長々と降り続いた昨日の雨は、早朝の静けさと共に冷ややかな風となって面影を残している。
鈴木くんはキャラメル色のダッフルコートで身をくるみ、まるで寒さを感じさせない様子であごに手を当て考えるポーズを取っていた。
「どうしてですか……?」私は彼の横顔を眺めながら尋ねた。
「特に深い意味はないんです。ただ好きな物が共有出来たらいいなって思っただけです」
「優柔不断ですいません……」
「いえいえ、俺も同じ感じですから。しいて言えばコーヒーと紅茶系のアイスが好きですが」
「美味しいですよね。苦味とか香りとか」
「そうなんですよね。あとは……あっ」
彼は何か思い出したのか、そう言えばと呟き、こちらへ目を向けた。
一瞬どきりとして、彼の視線に縛られる様に瞳の光沢に釘付けになる。
「チョコミントはどうですか。好きですか?」
「は、はい。チョコミントも好きです」
「そうですか……」
ふいっと視線をそらされ、緊縛が解けた私は思い出した様に
手元のアイスをパクパクと口に入れた。
スイカのカップアイス。アイスの清涼感に、欠けた冷静さを取り戻していく。
手に持つだけで漂ってくるスイカの香り。
緑のスイカアイスはふわふわと軽くて、スイカの甘みを運んだ後にしゅわしゅわ舌の上で溶けていく。その下に隠れたスイカみぞれが、みずみずしいスイカの清涼感をプラスさせていた。
アイスにかかったチョコソースはビターで、スイカの甘みにマッチしている。一方みぞれの中にゴロゴロ入ったチョコチップはざくざく氷と共に食感に気持ち良さを出していた。
「鈴木くんは、チョコミント嫌いなんですか?」
「嫌いって程でもないけど、好んで食べはしないです。スースーが気持ちいいのは解りますが、美味しいわけでもないかなって」
「共有より一致しないとこが先に見つかっちゃいましたね……」
私が言うと、んーと鈴木くんは少し唸った。わずかに首を傾けている。
「早瀬さんは好きなアイスがいっぱいありますし、僕も基本的に全部好きです。僕らと言えばこれ、みたいなのはありませんけど、逆に言えばほとんど全部一致してるってことですよね。──同じ好きな物が沢山あるんです」
そっと彼が笑いかけて続ける。
「スイカのカップアイス、アイスもみぞれもあって好きなの沢山で嬉しいですね」
「はい」私は頷き、真っ直ぐに彼を見つめて答える。「沢山好きな物が一緒で嬉しいです」
◇ ◇ ◆ ◆
いただきます
本日は「森永製菓『スイカのカップアイス』」食べていきます。
🐩<前回のつぶあん練乳同様ファミマ限定だよ)
食レポするにあたって調べるようになってから「このコンビニ限定!」が意外と多いことに気付かされました。
これからはファミマ以外にも行きつつ、食べるものを吟味したいです。
さて、それはともかく
<満腹時レビュー>
アイスの方ですが、コンビニのソフトクリームみたいです。
空気感の多い軽さって感じです。
満腹の時はこの空気感がむしろ濃厚さを出すんですよね。
みぞれは相変わらず爽やかです。
満腹時でも食べたいかと言われると、みぞれ単体がいいかなって思います。
空気感と後味にチョコがあるので、スイカのみずみずしささながら、ちゃんとアイス食べてるって感じもあります。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。
🐩<最後まで感謝感謝!!)
🐕<夏といえば、スイカと花火と女だろ)
↑
( ゚Д゚) ハァ?
夏をかける子犬
私はチョコミントあんまり好きじゃないんですけど、大好きな友人がいるので、後々チョコミント好きとチョコミント嫌いによるチョコミント食べ比べレビューやりたいです。
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