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ボクを鉄に導いたモノたちの明と暗

ボクは鉄です。

名前でも素材でもありません。
鉄道が好きということです。

一時期、鉄道写真にハマってみようと一眼レフを構えていたこともあったけど、撮影はスマホで満足してしまい、もっぱら乗り鉄&見る鉄。

いつもの街のいつもの電車も好きだし、旅先で出会う地元の列車も好き。

ボクをそんな鉄の道に導いた車輌が2つあります。

1つ目は、地元を走っていた営団地下鉄(現・東京メトロ)東西線の5000系。

編成数が多く、製造期間が長いこともあり、ステンレス製が基本の中にアルミ製の編成があったり、コルゲートの形状に違いがあったり、戸袋窓があったりなかったりと、一系統の中で様々なバリエーションがある車輌でした。

電車でお出かけと言えばまずは東西線だったので、見るとホッとする感覚がありました。

もう1つは、国鉄103系です。

103系は国鉄の通勤電車で最大の車両数を誇り、ボクの幼少期には広く多くの路線で、様々なカラーリングで走っていました。

中でも、東京を代表する路線・山手線を走っていたウグイス色でATC搭載の高運転台の103系がボクの鉄のルーツにあります。

以前書いたように、山手線には東京生まれとしての郷愁が染みついています。

103系が引退し、205→E231ー500→E235と車輌が変遷しても、ボクの心の山手線は今でも全身ウグイス色の103系のままです。

この2つの系統、どちらもすでに引退してだいぶ経ちますが、その後の扱いで明暗が分かれているように思います。

103系は山手線から引退後も他の路線に移って長く活躍を続け、全車引退後には鉄道博物館に展示もされています。

一方の5000系は、地下鉄博物館での静態保存の話が流れ(東西線葛西駅の高架下にあるのに!)、南砂町駅近くに保存されたカットモデルも悪戯と盗難が相次いで撤去され、国内他線区への譲渡もなく、最後の最後にようやくジャカルタへの譲渡が決まって第二の活躍が叶いました。

どちらかと言えば思い入れの強い方の5000系に会えないのは残念な限りですが、この2つの電車が導いてくれた鉄の道を、これからもゆるゆると進んでいきます。

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