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動物園へゆこうよ

【気になる短路線の旅】
〜京王動物園線の巻〜

まずはこの曲から。
とは言っても、歌詞を引用するだけなので、各々脳内で再生してください。

どうぶつえんへゆこうよ
みんなでゆこうよ
どうぶつえんはZooってんだ
さあゆこう

「動物園へ行こう」NHKみんなのうた など
作詞・作曲:トム・パクストン 訳詞:海野洋司

「Zooってんだ」てとこがいいですよね。

さて、動物園へ行きましょう!

今回まず降り立ったのは、京王線の特急停車駅・高幡不動。

かなり近代的な駅舎になりました。

高幡不動駅は多摩都市モノレールの接続駅でもあります。

京王線とモノレールの駅は若干離れています
駅ビル内連絡通路もあります

さて、京王線の駅舎から振り返ると高幡不動尊への参道入口です。

せっかくですので参拝しましょう。

(撮影日 1月25日)
有名人を探せ!(います)
日野は土方歳三や近藤勇縁の地

この奥にもお堂など並んでいて興味深いところですが、本来の目的に向かうためまた後日。

高幡不動駅に戻って来ました。

改札を抜けたところにある発車表示の

左端

動物園線の発車表示はたいそうシンプルです。
そしてきれいな20分ヘッド。

1番線ホームに向かいます。

なんかちょっとワクワクする感じ
なんかちょっとメルヘンな感じ
(降りエスカレーターからの視点)

やって来たのは、特別ラッピングを施された7000系4両編成。

2番線ホームから
「多摩」が縦書きなのは旧タイプの“幕”の名残

車内は車両ごとにデザインが異なります。

写り込まないように画角を調整したので無人に見えますが、平日の昼間にしてはそれなりに乗客はいました。

動物園線のゼロキロポスト。ホームの壁に描かれているパターンは珍しいのでは?

さて、出発です。

新宿方面方向に出発した電車は、本線の京王八王子方面の線路との両渡りを過ぎて右に進路を取ります。

大きく右にカーブして、半円くらいに進んだら今度は左へ。
複線にできる用地はありますが、全線単線です。

東西に伸びる京王線から分岐して南下のルートを取った辺りで、

立川方面から多摩センターへ南北に伸び、高幡不動で京王線とほぼ直交する多摩都市モノレールと並走します。

多摩都市モノレールには高幡不動と多摩動物公園の間に中間駅・程久保がありますが、動物園線は素通り。

山の稜線をなぞるようにカーブした先に、プラットホームが見えてきました。

終点・多摩動物公園に到着です。

プラットホームは島式ですが、

屋根の骨組みも素敵です。

かなり広く

かなり長いです。

停車位置表示が示す10両対応

かつては4・5月、9・10月の土休日に分割急行(通常高尾山口行き6+4両の急行が高尾山口行き6両+多摩動物公園行き4両の急行になる)や、都営新宿線からの直通急行が定期運行されていたこともありました。
現在は主にワンマンの4両編成が一駅区間を行ったり来たりしています。

なぜ知ってるかはおいといて、この位置にはかつて臨時ホームがありました。
私が知る頃(20年くらい前)にはすでに使用していなかったものの、ホームは残っていました。
今はホームが撤去されていますね。

記念撮影ボード(顔ハメとは言えない)もあります。

改札を出ましょう。

短路線の終端駅とはいえ、さすがは行楽地の入口です。

車道を挟んで多摩都市モノレールの多摩動物公園駅があります。

そしてその先には

多摩動物公園、通称「多摩zoo」です。

では…

Uターンいたしまして…

なんでや…

キッズパークたまどうとな?

駅前に戻って来てしまいました。

実は、今回の目的地は、多摩zooではなく…

どーん!

駅の隣りにあるこちら、京王レールランドです。
入館料は、なんと310円(2024年1月現在)!お得!かどうかは入って確かめてみましょう。

駅で買うような切符を買い、実際の駅のような自動改札を抜けて入館です。
なんでその写真を撮っていないんでしょうか。抜けてます。

鉄道模型のジオラマがありまして、操縦コーナーもあるのですが…

操縦席が本格的すぎてワロタですまないレベル。
ツーハンドルとか通すぎだし。

運転シミュレーターは名車6000系。
スクリーンに写っているのは幌付き原塗装。渋い。

こちらのカットモデルも6000系ですが、なんと!

ドア開閉体験ができます!
これであなたも車掌気分!

車内には各年代の路線図もあります。

これこそ馴染みの!と思って撮ったはずなのに、馴染みのはこれの一世代前でした。
これは準特急が走っていた頃。
この頃までの特急はかなり停車駅が少なかったですね。

そうそう、今「馴染み」と書きましたが、何を隠そう、別に隠す理由もありませんが、私は一人暮らしだった6年半を京王線沿線で暮らしていました。

それゆえ、京王線は営団→メトロ東西線(沿線に実家)、都営三田線(沿線に今の自宅)に劣らぬ馴染みと愛着がある路線なのです。

さて、体験コーナーもだいぶ楽しいのですが、お楽しみは別にあります。

京王線を駆け抜けた名車が並ぶ車両展示コーナーです。

ロバートに怒られる構図

中でも特にご紹介したい2系列。

まずは、名車と名高い(旧)5000系です。

京王線の電力昇圧とスピードアップに対応するために生まれた5000系は、通勤型車両で初めて冷房を搭載した車両でもあります。

18メートルという車体長に片開きの3扉という使い勝手の良さなどから、京王線引退から30年近く、登場からは60年近く経った今でも、多くの地方鉄道で活躍しています。

その5000系が最後に旅客営業に就いていたのが動物園線でした。
そして、多摩動物公園駅を最寄駅とする(当時)大学の1年生だったボクは、バイト先最寄駅の調布に出るために5000系に何度となく乗車したのでした。

この5000系展示車両、なんと中に入れます。

モケットのエンジ色が懐かしい
KEIO TEITO RAILWAY

朧げなあの青春の日々が蘇る(かのよう)。

広告枠には、今なお全国で活躍する京王OBの勇姿が。

そして、もう一つ、こちらも京王の代表作・6000系です。

ウインクしているかのようなキュートなお顔

旧型電車の置き換えで登場した6000系は、都営新宿線への乗り入れに対応する車両としての性格も併せ持つ車両で、京王線で初の20m4扉車です。

一人暮らしのアパートから江東区の実家に帰る際には、都営新宿線に乗り入れる6000系快速に乗り込み、九段下で東西線に乗り換えていました。

こちらは残念ながら車内には入れません。いずれ入れるようになったら嬉しいのですが。

6000系は、20mの長さに加え、幅広の軌間(1,372㎜の馬車軌間、一般的な狭軌は1,067㎜)に合わせた広い車体幅が仇となって、地方鉄道への譲渡はありません。もう乗れないというのは残念でなりません。

何度となくお世話になった名車たちとの再会。
他の歴代車両も大切に展示されていて、その周囲には子ども向けのミニ電車も走っていて、のどかだけどとてもいいスペースです。

一旦外に出たところにあるグッズショップにもぜひ。

ちょっと画角がおかしいですね

外から見えるこのカットモデル、実車から切り出したものですが、れーるらんどの入館券があれば…

なんで8000系はこれだけしか撮っていないのか

かなりじっくり真近に観察できます。
さすがに全ての計器類が元のままというわけではありませんが、なかなかのワクワクです。

ショップでは、6年半の沿線生活のうち6年お世話になった駅のキーホルダーを購入しました。

40後半のオッサンが一人で行っても楽しめます(特殊な事例?)から、京王好きはもちろん、電車好きのキッズたちにはささやかながらもたまらん施設だと思います。

子鉄を育てる親御さんにはぜひ訪れてほしいです。

もちろん、この駅の主目的である多摩zooもいいところですよ。
ちゃんと紹介しないでなんですが、そちらもぜひ。

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