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荒川に添いて進めば【えきのほそ道】

数多の線路並びたる巨きな駅を経ちたるに

広き街道に添いて程なく次なる駅に辿り着きぬ。

改札を抜けたればさらに駅あり。

線も駅の名も違へど、乗り換え駅となん示さるる。

駅の下は低く潜りたる。

鉄路進みて右に曲がれば、堤に添いて駅出でぬ。

この先しばらく堤に添いて進みたるも、堤より低きを走りたるに、車窓に川面は見えざりつる。ただ堤の先に青き空の広がりたり。

堤より離れれば、次なる駅に辿り着きたる。その先に空突く塔の遠く霞みたり。

北千住ー牛田ー堀切ー鐘ヶ淵

線路は空突く塔の脇を掠めて、名高き寺町へと進みたる。

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駅名を路線図の通りに並べると「5・7・5」のリズムになることがある。
これを、マニアの間では「鉄道川柳」と呼ぶ。
「えきのほそ道」では、この「鉄道川柳」に雅の文もどきを添えて、更なる普及を図るものである。

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