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#27 小さな約束を守る人でいたい

9月29日(金)

新幹線に乗って福島へ向かう。ワーク&スタディ優先車両のTRAIN DESKなので、とても静か。車窓から、校庭で運動会練習をしている様子が見えた。そろそろそんなシーズンなのか。

ホテルに荷物を預けてから、飯坂温泉へ向かう。
伊達ももの里マラソンに参加するときは、たいてい前泊して飯坂温泉に行っていた。ももの里マラソンは参加賞が桃でなくなってからはエントリーしていないので、とても久しぶり。

9月30日(土)

ペイフォワードカフェ当日。
朝から肌寒く、駅前の温度計は18℃を表示していた。長袖を持ってきていてよかった。
でも会場となったFukushima-BASEの中は熱気で暑いくらい。

エールピッチのグラレコは、パスさせてもらった。(事前打ち合わせなしのリアルタイムレコーディングは、わたしには荷が重すぎる。)
その間もひたすら「絵ーるブース」で、来場者の夢やチャレンジのお話を聞かせてもらい、イラストを描いていた。手元に写真が残っているだけでも25人分ぐらいは描いたかも。

言霊の力を信じているし、書けば大抵のことは実現できる。
自分自身の経験からそう言えるから、夢やチャレンジを聞かせてもらって1枚の紙にのせていくことは、その人の背中を押すことにもなると思っている。
「めっちゃいい夢!応援してます!」とエールを送りながら、自分も満たされた気分になっていく。

描いている間は疲れは感じないのだけれど、終わった途端にぐったりくる。翌日の移動時間も長いため、打ち上げを途中で抜けてホテルに戻った。

10月1日(日)

塩浴生活(塩で顔も体も髪も全部洗う)も10年以上になるが、ホテルなど自宅ではない場所で時々魔が差して、シャンプーで髪を洗ってしまう。
いつも髪がパサパサになり「あ、やってしまった」と思うのに。
今回もやってしまった。

福島駅前のスタバで朝ごはんを食べたあと、電車で小高へと向かう。車で最短距離を行けば近いのだろうけど、電車を使うしかないわたしには、いったん宮城県まで北上してから海ぞいを南下してくるという遠回りルートしかない。
東北本線で白石を経由して岩沼まで行き、そこから常磐線に乗り換えて小高までの約2時間半の電車旅。こんなときにしか読めなさそうな分厚くて重い本を持参しているので、問題なし。

小高駅までは美鈴さんが迎えに来てくれた。
美鈴さんは今年の2月に、インスタを通じてびっくりするようなタイミングでご縁が繋がって、手描き人生マップを描かせてもらった人。自分の子どもよりも若い19歳の女性です。
2月に会ったとき、「時間がなくて今回はゆっくりできなかったから、今度また来ますね」って言ったので、再訪した。
「また来るね」「また会おうね」って、けっこう人は簡単に口にするけれど、わたしはこういう小さな約束を守る人でいたい。
だから、ADDressで初めて利用する拠点が小高の南相馬A邸になったのは、わたしにとって大きな意味がある。

夕飯は、近くの谷地魚店でお刺身を作ってもらった。美鈴さんが自分の住むシェアハウスからお米を持ってきてくれて、ご飯を炊いてくれた。本当にありがたい。

10月2日(月)

朝5時55分(ゾロ目が好き)に出発し、村上海岸まで行ってぐるっと帰ってくる朝ラン。誰もいない海を堪能して、往復9.4kmだった。Googleマップで検索しても経路が出てこなくて、道があるのか?と思いながらもなんとか帰って来ることができた。
犬の散歩をしながら、庭で歯磨きをしながらなど、まちの人がよく声をかけてくれて、住んでいるような気分を味わえる。知らないまちを走るのは、住んでいる気分になれるし、新鮮で楽しい。

午前中は小高パイオニアヴィレッジのコワーキングスペースで、午後は一つ隣の駅の原ノ町にあるNARU(2月に来た時に利用登録済み。なんと1時間110円で使える。)を利用した。仕事は半分、あとは旅日記など諸々の記録を。
相馬小高神社も参拝した。彼岸花がちょうどピークを迎えていた。

10月3日(火)

朝ランは短めの3.69km。
帰りの電車の時間まで、小高図書館とフルハウスを満喫した。
島尾伸三と潮田登久子夫婦がとても好きなので、図書館に島尾ファミリーの本がたくさんあって興奮した。
フルハウスにあった小豆チャルトック(韓国の伝統的な餅らしい)と高麗人参茶も気に入った。柳美里さんは出身中学校・高校が同じなので、10代の頃からよく著作を読んでいた。
前回小高に来たときは時間がなくて訪ねられず、場所を確認しただけだったので、今回ゆっくりと本を読みながら過ごすことができてよかった。

帰りは特急ひたちに乗った。いわきで50分ぐらい待ち時間があったため、トータルで5時間半もかかって帰宅。持って行った旅本は全て読み切った。達成感あり。

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