東北の暮らしや文化を伝える発信をしている、なおたむです。
お正月が落ち着いた頃、東北各地でいっせいに伝統行事が行われます。
例えば、えんぶり、田植踊り、雪中田植え、餅花や繭玉飾り。
なぜこの時期なのか、気になったことはありませんか?
実はこの時期でなければいけない理由があります。
春になると農作業が始まりますね。
現代では薄れてしまった感覚ですが、作物が豊作であることは安心して暮らせること、でした。
お米を例にすると、春に苗を田んぼに植え、だんだん成長し、秋にやっと収穫できます。
秋の豊作を願う気持ちから、農作業が始まる春の手前に、これらの行事が生まれました。
ご紹介した行事は、すべて豊作を祈るものです。
なぜこのような行事を行い、続けてきたのでしょうか。
その理由は、前もって豊作をまねることでその通りになる、という考えられてきたからです。
予(あらかじ)め(=前もって)祝うことから、「予(よ)祝(しゅく)行事」と呼びます。
背景にある願いを知ると、地域の伝統行事の見え方が変わってきますね。
皆さんの地域の行事にはどのような意味があるのか、気になってきませんか。
こちらでは、東北の暮らしや文化にまつわることを分かりやすくまとめていきます。地域を新たな目で見るきっかけになれば幸いです。