笑福亭鶴瓶師匠
笑福亭鶴瓶師匠の落語会に行って来た。
赤坂ACTシアターの鶴瓶師匠の落語会を観に行くのは昨年に引き続き2回目。
私は落語については詳しくはない。普段から落語を聴いているわけでもないので考えたら鶴瓶師匠の落語しか聴いてないかもしれない。落語が聴きたいというよりも、鶴瓶師匠の話が聴きたくて行っているようなものなので。
昨年初めてこの落語会に行ったのだが、鶴瓶師匠に「落語」のイメージははっきり言って無かった。それが、この前の落語会でもおっしゃっていたが
「50歳になってから落語を始めた」と。
そもそも笑福亭鶴瓶と名乗っていながら50歳まで落語をやらなかったのはどうしてなのか。落語のマクラでも話していたが若い頃、師匠に弟子入りして修行していたし、そのときの話を「癇癪」という噺でも演じていた。それが、50歳になってから落語をやるようになったのは春風亭小朝師匠のすすめだとおっしゃっていた。
落語には古典落語と新作落語があるが、鶴瓶師匠のは新作落語で自分なりのアレンジを利かせている鶴瓶バージョンだと説明していた。
50歳で落語を始める、ということ。私は落語のこと詳しくないのでなんとも言いがたいのだけれど、50歳から落語を始めるのは大変なことだと思う。自由に話すのではなく、きちんとした台本があってそれを全部覚えてひとりで何役もこなして声色を変えて演じ分けて・・・落語ってひとりで全部をこなさなければならない。情熱と体力と気力といろんなものを結集しないとこなせない芸だと思う。それを、すでにベテランの鶴瓶さんがまるで自分が新人のようにいちから落語をはじめ、そしてどこでもいいからお客さんの前で話したいとどんな小さな会場でもいいからと客前で落語をさせてくれるところを後輩がやってる落語の会に便乗させてもらって落語をした、という。こんなこと出来ますか?鶴瓶師匠のこういうところが好きだし尊敬します。
演目は「癇癪」「死神」「徂徠豆腐」の3つ。
どれもおもしろかった。
と言う、非常に簡単で雑でザックリした感想しか書けないのが悲しい。
特に徂徠豆腐は人情噺で私はとても好きでした。
本当におもしろいかどうかは、実際に劇場や寄席に足を運んで聴いてみるのが一番いいと思う。
それと、落語の前にフリートークがあって前回もそうだったのだけれど今回もいろんな話をしてくれました。この話の内容が、ほんっとに奇跡か!と言いたくなるような話の連続。どうして鶴瓶師匠には、おもしろくて不思議なことが起こるんだろう?と感心することしきり。
そういう現象やものを引き寄せる体質としか思えないんですよね。
楽しい気分で会場をあとにして、また来年もここで鶴瓶師匠の落語が聴けるように、そして今後も出来るだけ鶴瓶師匠の落語会やトークを聴ける機会があったら足を運ぶようにしようと思う。
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