常連のお客様で、しばらく顔を見ないなあ、と思っていたら、ある日 その人の訃報を誰からか聞く。知りたくなかったな。知らなければ、またいつか会える日があると楽しみにしていられた。あの大きな手で、帰り際に握手してくれて「また来るよ」と言ってくれた言葉を、ずっとたよりにしていられたのに。
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