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エッセイ

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#書くこと

自由に書く~6日間のライティング・リトリート②

アンディのリトリートは、オフグリッドの山の中で行われた。 キャンピングカーで来る人もいたけれど、私はテントを、松の香りが漂う樹々の下に張った。 食事はブランチとディナーが用意されるので、私は実際、このリトリートでは、書くこと以外何もしなくいていい。 そう、6日間、朝から晩まで、書いてばかりいていいのだ! 朝、目覚めると まだ、霧の残る山の頂から朝日が昇る。気の向くままにジャーナルを書く。 少し陽が上ったころに、アンディのキャンピング・カーのそばに各自、椅子を持って集

自由に書く~6日間のライティング・リトリート①

「自由に書く」とは、どういうことだろう? 何の制限も自分に与えずに、私たちは「書く」ことが本当にできるのだろうか? 何年にも渡って、私たちは、学校で「文章の書き方」を学んできた。 「こうあるべき」的な文章教育。 例えば、辻褄のあった文章、はっきりした目的のある文章、起承転結・・・そして先生からのダメだしの赤ペンつきのノートがかえってくる。 まわりとの比較や、競争、他人の目に、自分の文章がどう評価されるのか、どのような題材が書くに値するか、「正しい」書き方への執着。

なぜ、書くことが好きですか?

noteを見ていると、私も含めて世の中にはこんなにも、「書く」ことが好きな人がいるんだと 日々感じます。そして瞬々たくさんの言葉が世界中で産まれているということに、圧倒されます。 誰にでも、「書く」理由があると思うのです。 ただ、好きだから書いている、理由なんてわからない、と思う人もいるかもしれません。そもそも私だって、そんなことを考えて書いていたわけではありません。 そんな私はある日、TED Talksで「感動を創造する言葉の伝え方」の動画を見て、自分の理由を見つけま