見出し画像

催眠術ショー!あなたも夢のマネキンになりませんか?

ある日、ナオの家のポストに不思議な郵便物が届いた。封を切ると、そこには奇妙な招待状が入っていた。

「催眠術ショー!あなたも夢のマネキンになりませんか? ショーウィンドウの中でマネキンになれます」

興味をそそられたナオは、すぐに電話をかけた。

ナオ「催眠術を受けたいんですけどいいですか?マネキンになりたいです」

電話の相手は冷静に「分かりました、X月X日に来てください」と答えた。

・・・

約束の日、ナオは指定された場所に向かった。

しかし、そこは予想外にも最近付き合い始めたばかりの彼氏のユウジの家だった。

ナオ「なんで、あなたが?!」

ユウジ「俺だって知らないよ。」

ナオ「マネキンになりにきたんだよ。」

ユウジ「まじで?!」

ナオ「まじだよ!!早くマネキンにして!!」

ユウジは戸惑いながらも、準備を整えた。

ユウジ「では言う事を聞いてください。貴方は今からマネキンになります。1、2の3のハイ!」

と言いながら指をパチンと鳴らすと、ナオの動きはピタリと止まった。

ナオ「・・・」

※公開している画像/テキストはすべて趣味制作のオリジナルでフィクションです。

<有料部分のご紹介>
驚くほど上手く行った催眠術。ナオは人形のように展示されることになった。
しかし、時間が経つにつれ、ナオは内心で焦り始めた。1日、2日、1週間が経過し、依然として催眠術は解除されない。
息もできず、手足も動かせず、ただ静かに時が過ぎていく。
次第に諦めの境地に達したナオは、1年が経過すると、意外にもショーウィンドウの生活に慣れ、その中で新たな楽しみを見出し始めた。
彼氏はその間に家を出て行ってしまい、ナオはその家に一人残された。しかし、ショーウィンドウから見える世界に対する彼女の感じ方が変わっていった。彼女は人間としての自分を忘れ、完全にマネキンとしての存在を受け入れ、自分なりの「見る楽しみ」を見つけ出した。
それから数年後、その家が新しい家族に引き継がれると、あまりにもリアルなナオのマネキンを気持ち悪がって、撤去・廃棄処分されることになってしまった。
【JPEG画像48点ZIPファイルダウンロード付き】

いつも応援してくれてありがとうございます!みなさまからいただいたご購入代金は、次の作品の制作費にあてさせていただいております。
もしよければ、続きを見てもらえるとうれしいです!

ここから先は

578字 / 43画像 / 1ファイル

¥ 800

いつも応援してくれてありがとうございます!みなさまからいただいたサポートは、次の作品の制作費にあてさせていただいております。